「【”何でこの作品は、こんなに面白いのか!”エン二オ・モリコーネの一度聞いたら忘れられない音楽を背景に”善玉””悪玉””卑劣感”の20万$を巡る攻防を描く、マカロニウエスタンの傑作。】」続・夕陽のガンマン 地獄の決斗 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”何でこの作品は、こんなに面白いのか!”エン二オ・モリコーネの一度聞いたら忘れられない音楽を背景に”善玉””悪玉””卑劣感”の20万$を巡る攻防を描く、マカロニウエスタンの傑作。】
■一応、作品内容の概要を記す・・。
南北戦争末期の西部。
ジョー(善玉:クリント・イーストウッド)とテュコ(卑劣漢:イーライ・ウォラック)はコンビを組んで賞金を稼いでいた。(悪逆を繰り返したテュコが、絞首刑になる寸前に、ジョーが縄を打ち抜き懸賞金を分け前とする・・)
ある時、テュコを裏切ったジョーをテュコが灼熱の砂漠を歩かせ、痛めつけているところへ、南軍の兵士たちの死体を乗せた馬車が通り掛かる。
瀕死の兵士で、ジョーやテュコ、そしてエンジェル(悪玉:リー・ヴァン・クリーフ)が狙っていた、ジャクソン=ビル・カーソンは20万ドルの隠し場所と引き換えに水を要求する・・。
が、ジャクソン=ビル・カーソンが、事切れる前に口にした隠し場所を聞いていたのは、ジョーのみであった・・。
◆感想
・ジョーやテュコ、そしてエンジェルを演じた、クリント・イーストウッドとイーライ・ウォラック、そして鷲鼻のリー・ヴァン・クリーフのキャラ立ちの良さが魅力的である。
- 個人的には、テュコを演じたイーライ・ウォラックの悪人だが、何故か憎めないキャラが好きである。何となく、三船敏郎が「羅生門」で演じた多襄丸を想起させる、破天荒な人物が、この作品を支えている気がする。
・南北戦争の描き方も、橋を落とすシーンなど見応えがある。
・そして、ラスト、20万$が眠る”アーチ・スタントン”の墓に集結する、ジョーとテュコ、そしてエンジェル。三つ巴の騙し合いの戦いを制したのは誰か・・。
<以前、BSで観た際には、162分の完全版であったが、今回は178分の完全版を鑑賞。(だが、どこがカットされていたかは分からない・・。)
シンプルな作品構成でありながら、ジョーやテュコ、そしてエンジェルのキャラ立ちが素晴しく、どこかユーモアを漂わせた作風も佳き作品である。
勿論、エン二オ・モリコーネの一度聞いたら忘れられない音楽が、今作の風合を高めているのは、間違いないと思われる作品である。
今作は、タラちゃんが”凄く好き!、一番好き!”と言うのが良く分かる作品である。
勿論、私も好きで冒頭、エンジェル(悪玉:リー・ヴァン・クリーフ)が情報提供してくれた男や、その息子も情け容赦なく撃ち殺すシーンも、鮮明に覚えていた作品でもある。>
■補足
・マカロニウエスタンの邦題は、どれも似ていて、”この作品、観たんだっけ??”となるのは、私だけであろうか・・。
NOBUさん、楽しいメッセージありがとうございます!ウエスタンって何?程度でまるで関心がありませんでした。でも俳優なり監督なり映画の歴史や音楽に興味を持つと、とっても面白いんだー!となりました。生きてて良かったー!は大袈裟ですがそんな風に思えるほど、面白いジャンルだと実感しました。