夕陽のモヒカン族
劇場公開日:1968年2月24日
解説
J・F・クーパーの西部小説の古典『モヒカン族の最後』をヨアヒム・バルジュとホセ・アントニオが共同で脚色し、ハラルト・ラインルが監督したイタリア製西部劇。撮影はフランク・マーティン、音楽はピーター・トーマスが担当した。出演は「荒野の棺桶」のアンソニー・ステファン、「007は二度死ぬ」のカリン・ドール、ダン・マーティンほか。テクニカラー、デクニスコープ。
1965年製作/イタリア
原題または英題:The Last Tomahawk
配給:大映
劇場公開日:1968年2月24日
ストーリー
モヒカン族はマギュア(C・ラング)の率いるミンゴ族に襲撃され、全滅寸前であった。重傷を負ったモヒカン族の酋長は息子のウガ(D・マーティン)に全権を託して死んだ。そこでウガはマギュアへの復讐を誓い、親友の白人ストロングハート(A・ステファン)に協力を求めることにした。一方マギュアはモヒカン族を破った勢いにのってトマホーク砦にむかう幌馬車隊を襲い、多量のダイナマイトを奪った。事の重大さを考えた砦の大佐は、救援隊要請のため伝令を出すのだったが、そのすべてが行方不明となってしまった。その上、大佐の娘二人が東部の学校から休暇で近々帰ることになっており、心配はつのるばかりであった。ところが彼らは偶然、死の谷でウガ、ストロングハートと一緒のヘイワード大尉の指揮する一行に保護された。さてマギュア一味は、ひそかに砦救援策を練るヘイワード大尉らの動きをキャッチすると、ダイナマイトを使って砦を粉砕しようとした。だが地形を知りつくしているウガと、単身砦を脱出し騎兵隊に救助を求めたストロングハートの働きで、一味を撃退した。ところがマギュアは戦いのちょっとしたスキに、娘の一人コーラ(K・ドール)を人質にして逃走した。いつしかコーラを愛していたウガは単身マギュアのいるミンゴ族集落に乗りこんだ。そしてインディアンのしきたりにより、部族の大酋長の前で、ウガとマギュアは対決することになった。武器は槍、トマホーク、ナイフの三種類だったが、わずかの差でウガが勝利をおさめた。だが卑怯なマギュアは、コーラの方へ歩み寄るウガの背中に槍を突きさした。勇気あるモヒカン族の最後の一人が地上から姿を消したのだ。