太陽は泣かない(1959)
解説
マヌエル・フェリックス・アタラヤの原作を、ハイメ・ヘランツが脚色、ルイス・ルシアが監督したホーム・ドラマ。撮影はマヌエル・ベレンゲル、音楽はグレゴリア・Y・アルフレドとガルシア・セギュラが担当した。出演は「マリソルの初恋」のマリソルを中心に、マリア・マホール、アンセルモ・デュオルテなど。
1959年製作/スペイン
原題または英題:Un Rayo de Luz
ストーリー
イタリアの名家アブエロ家から、少女マリソル(マリソル)の明かるい声が流れてくる。マリソルの祖父アブエロ伯と、彼の次男パブロは、美しいメロディに、十年前のことを思いおこすのだった。--アブエロ伯の長男カルロスはスペインの美しい歌姫エレナ(M・マホール)と結婚した。しかし、平民のエレナとの結婚は、アブエロ伯の許すところではなかった。カルロスは、父にエレナのことを話すため、一人機上の人となったが、その旅客機は墜落し、カルロスは帰らぬ人となった。その頃、エレナはすでに身ごもっていた。そして生れたのがマリソルである。十年が過ぎ、可愛らしく育ったマリソルは、アブエロ伯からの教育費で寄宿学院で勉強するようになった。一方、自活するエレナは、自分の献身と苦労をマリソルにはかくし、大歌手であると偽っていた。夏休みが近づいた頃、エレナが娘に会いに学校に行くと、そこにはパブロも来ていた。そしてマリソルは、祖父の要望で、夏休みをイタリアの祖父の家ですごすことになった。マリンルの純真な心と、美しい歌声はいつしか祖父の心をやわらげ、彼女を手もとにおいて育てたいと思うようになった。その頃スペインにいる母から手紙が来た。なつかしさのあまりマリソルは仮病をつかって母のもとに帰った。娘の急な帰国に、エレナは、金持の友人の家を借り、自分の家だといって娘をむかえたが、賢いマリソルは、すぐ真相を感じとり、母の苦労をおもいやるのだった。一方、マリソルのいない淋しさに、祖父とパブロもスペインにやって来た。そして、マリソルを中心にアブエロ伯一家にも、再び春がめぐってきた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ルイス・ルシア
- 脚色
- Jaime G. Herranz
- 原作
- マヌエル・フェリックス・アタラヤ
- 撮影
- マヌエル・ベレンゲル
- 音楽
- グレゴリア・Y・アルフレド
- ガルシア・セギュラ