禁じられた情事

劇場公開日:

解説

ネルソン・ロドリゲスの原作『ロリーポップ』を、ブラジル映画界の新進監督J・B・タンコが脚色・監督した“近親相姦”をあつかった青春ドラマ。撮影はトニー・ラバトーニ。音楽はジョアーノ・ネグラーオ。出演はナイトクラブのダンサーとして働いていた新人ヴェラ・ヴィアンナ、「良心なき世代」のヘセ・バラダオの他にマリア・ヘレーナ・ディアス、フレゴレンテなど。製作はへルベルト・リチャーズ。

1966年製作/ブラジル
原題または英題:Lollipop!
配給:東京第一フィルム
劇場公開日:1966年9月13日

ストーリー

ブラジルのある都市に、ことし十八歳になる“ロリーポップ”(V・ビアンナ)・という愛称の可愛い娘かいた。彼女の父親アーノルド氏は人望厚い上院議員であったが、ある日突然に自殺をとげた。町の人々は自殺の原因が娘のロリーポップにあると噂していた。これを耳にした彼女の叔父は牧師をともなって彼女を訪ね、真相を聞きだした。--彼女ロリーポップが十二歳のとき、一家に両親に死別したという、いとこの青年シルビオ(J・バラダーノ)が同居するようになった。そして彼女は、次第に、この青年シルビオを愛するようになっていった。だが、そんなことにはおかまいなく父親アーノルド氏は、彼女をゾジモという若者と婚約させた。が、彼女のシルビオに対する愛は変らなかった。だがある日、彼女は、海岸でシルビオが美貌の娘レティシアと抱擁しているところを見てしまった。レティシアとシルビアは、近く結婚する間柄たったのだ。彼女の衝撃は大きかった。そうしたある日、シルビオとレティシアの婚約を祝うパーティーか開かれた。パーティーたけなわのころ、彼女はシルビオをたくみに、誰もいない書斎に誘いこみ、その美しい肉体でシルビオを誘惑した。そんな彼女の前では若者の理性は無力であった。この夜をさかいに、シルビオはたびたび彼女の寝室を訪れるよつになっていった。やがて彼女はシルビオの子供を宿した。シルビオも遂にレティシアとの婚約を破棄し、彼女もゾジモとの仲を破談にし、二人は結婚を約束するまでになった。ところが、これを知ったアーノルド氏は、これに激しく反対し、遂に彼女に驚くべき、シルビオの生いたちを話した。シルビオは、アーノルド氏が、若き日のあやまちで生ませた、彼女の実兄であったのだ。彼女は、これをすぐシルビオにつげた。シルビオは、このショックにたえきれず自殺し、アーノルド氏も、あとを追うようにして自殺したのだ。ロリーポップの悲惨な泣声が、それが事実であることを雄弁に語っていた。

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