青いけものたち

劇場公開日:

解説

イヤニス・ダリニドスがシナリオを執筆、自ら監督した青春ドラマ。撮影はニコス・デモポロス、音楽はコスタス・カプニシスが担当した。出演はツオ・ラスカリ、ニコス・コルコロス、ヴァンゲリス・ヴォルガルディス、ヘレン・ツァフィリオ、パンテリス・ツェルボスほか。

1963年製作/ギリシャ
原題または英題:The Downhill
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1966年1月30日

ストーリー

コスタス(N・コルコロス)は若者グループの頭目格。レア(Z・ラスカリ)と肉体関係にあるが、彼は最近冷たい。おとなしく真面目なペトロスの家で乱交パーティを開いた夜、彼女はコスタスに見せつけるため、わざとペトロスに親しくしたが、ききめはない。それどころか、仲間の恋人を暴行した。これを知ったレアは、ペトロスともっと親しくし、こんどはコスタスを怒らせてしまった。彼は復讐を考えた。もとよりコスタスに恋しているレア、時がたつと自分の方で折れて和解を申し入れた。コスタスはあっさり承知したように見せかけ、彼女を郊外に連れだしてムードに酔わせ、裸にしたところで彼女の服を持って立ち去った。彼の考え出した復讐法だったのだ。レアは警官に保護され、事件は興味本位に報道された。彼はそのうえに、レアの妹レナにまで毒牙をのばした。レアはコスタスが妹を車に乗せて走り去るのを偶然目撃し、父の部屋から拳銃を持ち出し、彼の家に向った。レアは殺人犯として逮捕され、皮肉にも弁護士である彼女の父親が娘の弁護をつとめる破目になった。検事は極刑を要求した。証人として呼びだされるグループの若者たらの証言が、彼らの無軌道ぶりを披露すると、弁護人の父はいった。「親の罪だ。罰せられるのは、親である」。しかし、検事の弾劾は鋭かった。たまりかねたレナは夢中で、姉の犯行が単なる復讐のためでなく、自分を救うものだったことを話した。徴役五年。連れ去られて行くレアに、ペトロスが駈け寄った。「レア、愛してるよ。君の帰ってくるのを待っているよ」レアの表情には、何の変化もなかった。

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スタッフ・キャスト

監督
脚本
イヤニス・ダリアニドス
撮影
ニコス・デモポロス
音楽
コスタス・カプニシス
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