罠にかゝった男
劇場公開日:1956年3月20日
解説
非情な銀行ギャングの末路を描いたドン・マーティンのオリジナル・ストーリーを、ケン・ヒューズが脚色、監督した。撮影はフィリップ・グリンドロッド、音楽はリチャード・テイラー。主な出演者は「ピラミッド」のシドニー・チャップリン、「太鼓の響き」のオードリー・ダルトン、劇団から映画入りしたジョン・ベントリー、ピーター・ハモンド、ジョン・ウェルシュなど。アレック・C・スノウデン製作による。
1955年製作/イギリス
原題または英題:Confession
配給:BCFC=コロムビア
劇場公開日:1956年3月20日
ストーリー
マイク・ネルソン(シドニー・チャップリン)はアメリカから、父と妹のルイズ(オードリー・ダルトン)のいる故郷英国に帰ってきた。彼はアメリカで銀行強盗をやって英国に逃げてきたのだが、そのドルを換えるため銀行に行って、かって自分が裏切った仲間のコーリイ(パトリック・アレン)に会った。コーリイは分け前をよこせと言った。夜の街路でマイクはコーリイと会ったが、彼には金をやる気などなく、二人は大喧嘩になった。この場に来合せたルイズの恋人アラン(ピーター・ハモンド)は、マイクを助けようとして、半ば無意識にコーリイを射殺した。アランは熱心な旧教信者で、恐怖と後悔の念から自首して出ようとしたがマイクにとめられた。その後アランは牧師にすべてを告白する以外に道はないと考え、教会に行った。アランが懺悔した時、突如銃声と共に彼は倒れた。事件担当のケスラー警視(ジョン・ベントリー)はニール神父(ジョン・ウェルシュ)に会ったが、懺悔の内容を口外するわけにはいかぬと拒絶された。警視庁では、マイクが米国で犯罪をおこしたことを知って彼に目星をつけた。一方、妹のルイスも兄に疑問を持つに至った。ケスラーは一策を案じ、マイクを訪れて「神父はアランの告白を発表することになった」と言った。この夜、教会には厳重な警戒網が布かれ、そのなかに大胆にもマイクが入ってきた。彼はパイプオルガンにのぼり、神父を射殺しようとした。マイクがまさに挙銃を射たんとした時、パイプオルガンが鳴り出した。物凄い音響に、マイクは挙銃を放つ機を失した。じりじりと警官隊が近寄ってきた。マイクは時計台に登って逃げようとした。この時、時を告げる鐘が鳴りひゞき、マイクは一瞬よろめき、地上に墜死した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ケン・ヒューズ
- 脚色
- ケン・ヒューズ
- 原作
- ドン・マーティン
- 製作
- アレック・C・スノウデン
- 撮影
- フィリップ・グリンドロッド
- 音楽
- リチャード・テイラー
- 編集
- Geoffrey Muller