水色の夜会服
劇場公開日:1955年8月23日
解説
「筋金を入れろ」のモーリス・グリッフの原作・脚本・台辞によりワルター・カップスが一九五五年に監督したシネパノラミック(シネマスコープと同方式)映画。イーストマンカラーの撮影は「悪魔のような女」のアルマン・ティラール、音楽は「怪僧ラスプーチン」のポール・デュランである。出演者は「ラ・ボエーム」のジゼール・パスカル、「リリー」のジャン・ピエール・オーモン、シャンソン歌手ジャクリーン・フランソワ、「血の仮面」のジャン・マルシャ、ジャン・ララ、ナディーヌ・バジルなどである。
1955年製作/フランス
原題または英題:Mademoiselle de Paris
配給:ユニオン=映配
劇場公開日:1955年8月23日
ストーリー
ミシュリイヌ(ジゼール・パスカル)は母亡きあとモーリス・ダルナル(ジャン・ピエール・オーモン)の経営する衣裳店に勤めて、父、妹、弟の一家を支えていた。彼女には映画製作会社に働らく許婚者のマックスがいた。モーリスは借金の為に店を閉めなければならなくなってしまった。ミシュリイヌは失業した。その上彼女はマックスが妹の映画スターを夢見るレアにいい寄ったことを知り撮影所に彼を訪ねて婚約を破棄した。其処で旧知のジャクリーン・フランソワ(自身出演)に会ったミシュリイヌはかねて彼女のピアノに堪能なのを知るフランソワに誘われ、伴奏者として南仏の巡業隊に加わることになった。一座がカンヌまで来た時ミシュリイヌはそこの支店を閉めに来たモーリスに会った。彼女を前から思っていたモーリスは愛を告白した。彼女も彼の愛情を喜んで受け入れた。だが一座の支配人ユベールの邪魔に悩まされたミシュリイヌは一座を捨ててパリに帰ってしまった。パリの我が家で彼女の見たものはマックスの種を宿したあげく自殺に失敗して病床に伏す妹レアの姿であった。ミシュリイヌのロから初めてこのことをきかされたマツクスは己の非を改めることを誓った。やがてモーリスが衣裳店を再開する日が来た。彼のアイディアによる新作衣裳発表会は大成功であった。その夜、モーリスの家で開かれた祝宴に今は彼と一心同体となったミシュリイヌは花嫁衣裳に身を包んで列席した。巡業から戻っていたフランソワも二人の結婚を祝してシャンソンを歌った。レアとマックスも晴れてこの席に並んでいた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ワルテル・カップス
- 脚本
- モーリス・グリフ
- 原作
- モーリス・グリフ
- 台詞
- モーリス・グリフ
- 撮影
- アルマン・ティラール
- セット
- リノ・モンデリニ
- 音楽
- ポール・デュラン
- 録音
- ジャック・キャリー
- 編集
- Henri Taverna