カンガセイロの最後

劇場公開日:

解説

エドワルド・バルボーザとネルタン・マセドの原作を、カーロス・コインブラが脚色・監督(台詞はタルマ・デ・オリベイラ)したアクションもの。撮影はトニー・ラバトニ、音楽はガブリエル・ミグリオリが担当した。出演はレオナルド・ビラール、ヴァンジャ・オリーコほか。製作はオスワルド・マサイニ。

1963年製作/100分/ブラジル
原題または英題:Lampiao Le Roi Des Cangaceiros
配給:ワールド映画
劇場公開日:1965年12月

ストーリー

二十世紀初頭。ブラジルの東北セルトンに、カンガセイロと呼ばれる盗賊団がいた。首領ランピオン(レオナルド・ビラール)は父を官憲に殺され、農民たちの苦悩に満ちた生活をみるにつれ、ついにカンガセイロに加わった。王者の帽子をかぶった彼は金持の耕地を焼き払い、軍隊を相手に戦う民衆の守護者となった。その頃南部に革命が勃発、ランピオンは義勇軍の大尉に選ばれた。しかし官憲はそれを認めないばかりか、彼を殺人犯として討伐隊をさしむけてきた。激戦数刻、ランピオンは負傷し独眼とさえなり、弟は戦死した。カンガセイロ対策に本腰を入れた政府は追いうちをかけ、ランピオンの妻マリアは戦火の中で出産するありさまだった。子供を安全な場所に移し、殺りくと強奪を続けた。ある日、待ち伏せていた官憲に包囲された時、多くの部下が殺され、ある者はカンガセイロを去ったが、故郷セルトンの苦悶に満ちた生活を思うとき、やはりランピオンは戦わねばならなかった。数日後の夜明け、宿営地を急襲されランピオンとその一党は全滅した。ランピオンたちの首は街のさらしものになり、かつての王者の帽子も、何を意味するのか知らぬ人さえいるのだった。

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