快楽の砂
劇場公開日:1965年2月17日
解説
モーリス・キュリー、ロベール・トパール、マックス・ペカスの共同シナリオとモーリス・キュリーの台詞を「牝犬ども」のマックス・ペカスが製作・監督したエロチック・スリラー。撮影はロジェ・デュクロ、音楽はジョルジュ・ガルヴァランツが担当した。出演は「いぬ」のフェビエンヌ・ダリ、ソフィー・アルディ、ジャン・ヴァルモン、フランソワ・ディレクなど。
1964年製作/95分/フランス
原題または英題:La Baie Du Desir
配給:松竹映配
劇場公開日:1965年2月17日
ストーリー
イレーヌ(フェビエンヌ・ダリ)は愛人のマルク(ジャン・ヴァルモン)に手伝ってもらって夫のジュリアンを殺し屍体を埋めた。二人が別荘にもどってみるとイレーヌのいとこのクロー(ソフィー・アルディ)が訪ねて来ていた。顔を知らなかったのを幸い、マルクをジュリアンだと偽って紹介した。不安と焦燥にかられる二人にとって明るい性格のクローの存在は爽やかな救いだった。だが、他人になりきることなど無理といえる。イレーヌはクローに不安を覚えはじめた。さらにクローが浜で出会った漁師(フランソワ・ディレク)が、マルクのことをきいたという話に、イレーヌの不安は募った。目撃者ではないか?落着かない日がつづいた。が、やがて運命の日がきた。訪ねて来た隣家の男が、マルクを誰だと訊ねた。不意をつかれ、イレーヌは取りみだし、慌ててとりつくろうとする言葉がかえって傍らで立聞きするクローに真実を知らせてしまった。あまりのショックに逆上したクローは車で走り去った。イレーヌは後を追った。秘密を知った以上生かしてはおけない。だが、イレーヌの最後の良心がふませた急ブレーキで自から大木に激突して死んだ。そこへマルクが追って来た。その場を見ると、思わず恐怖に戦いて佇むクローの首に手をかけた。が、その手は背後から引きもどされた。警官だった。