裏切り(1959)
劇場公開日:1964年6月17日
解説
イゴール・センツルグの原作を「撃墜王 アフリカの星」のヘルベルト・ライネッカーが脚色、同作品のアルフレッド・ワイデンマンが演出した恐怖犯罪ドラマ。撮影は「放課後の犯罪」のクルト・ハッセ、音楽は「迷路」のハンス・マルティン・マイエフスキーが担当した。主演は「シベールの日曜日」のハーディ・クリューガー、「青い波紋」のマルティン・ヘルト、「撃墜王 アフリカの星」のホルスト・フランク、ほかにイングリッド・ファン・ベルゲン、マリオ・アドルフなど。
1959年製作/ドイツ
原題または英題:Bumerang
配給:ヨーロッパ・フィルム
劇場公開日:1964年6月17日
ストーリー
ベルリンの一隅。ロバート(ハーディ・クリューガー)、ウィリー(ホルスト・フランク)、ゲオルグ(マリオ・アドルフ)の三人の青年は一獲千金の野望にかりたてられて、賭博で毎日を過していた。そんなある日、ロバートの発案で、労働管理局の金庫強奪を計り綿密な手筈がととのえられた。しかし実行にはまだ時間があった。そんな時、ウィリーは自分の情婦エルザ(イングリッド・ファン・ベルゲン)が、昔の男ロバートと会っているのを知り、嫉妬に狂ってその夜の計画を警察に密告した。その夜、金庫室にしのびこんだロバートとゲオルグは、待ち受けていた警察陣の投光器に明々と照らしだされた。刑事部長シュテルン(マルティン・ヘルト)は投光器に照らし出されたロバートの姿を見て驚いた。ロバートこそ、彼が、戦時中に命を助けられた恩人であった。ロバートは一瞬隙を見て脱走した。非常警報が鳴り、呼び笛が夜の町に鳴り渡った。多勢に無勢、ロバートは力つきて、警官の銃火をあびて重傷を負った。しかしなおも体を引ずって逃げるロバートの前に、なつかしいシュテルンの姿がたちふさがった。しかし今は敵味方、シュテルンは友情をこめて降伏を説いた。しかしロバートは聞き入れず、包囲陣の銃火の前に身体をさらした。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アルフレッド・ワイデンマン
- 脚色
- ヘルベルト・ライネッカー
- 原作
- イゴール・センツルグ
- 撮影
- クルト・ハッセ
- 音楽
- ハンス・マルティン・マイエフスキー