白い女奴隷
劇場公開日:1963年9月10日
解説
国際売春組織の実態をあばいた“ニューズ・オブ・ワールド”連載のルポルタージュからモーリス・ボーテルが製作・台詞・監督した犯罪もの。脚本はマルセル・シコー、撮影は「金色の眼の女」のキント・アルビコッコ、ポール・ファビアン、エンツォ・リコイオニ、ジャック・メルカントンの四人が分担、音楽はロジェ・ロジェ。出演者は新人エヴリン・ダサス、「青春の果実」のエチカ・シューロー、アラン・リオネルなど。
1962年製作/フランス
原題または英題:La Prostitution
配給:昭映フィルム
劇場公開日:1963年9月10日
ストーリー
大都会パリに憧れて看護婦志望でやって来たイレーヌ(エヴリン・ダサス)は国際売春組織団の青年マリオ(アラン・リオネル)の甘い言葉に誘われ、それを契機にマリオを愛し始めた。彼女はマリオと結婚するためにコールガールになろうと決心、美少女の彼女はたちまち売れっ子になった。マリオの妻オルガ(エチカ・シューロー)と共に、イレーヌは瞞されていることに気づかず夜の路上に客をひろった。ある夜、自分とすれ違った青年を同郷の人と間違え、恥ずかしさに耐えられず、足を洗いたいといった。マリオはオルガとの秘密がばれそうになったため、オランダのロッテルダムの売春ボスに売りとばした。マリオは二人だけの生活を始めようと嘘をつき、マルタ(アン・ダルダン)という女を紹介、その女のために無国籍者にされハンブルグではいかがわしいショウの見せ物にされた。入院したというマリオの為に送った金はマルタに取られた。マリオになぐさめられ再び二人の新生活を信じてメキシコへ飛んだ。やっと手に入れたパスポートと財産を売春ボスが奪い、彼女を香港に売った。香港でイレーヌは阿片をうたれてその中毒患者になり、香港行の船で知り会った船長との誓いを破って再び売春を続けた。それを知った船長は国際警察へ密告、イレーヌは復讐を警察に任せて告発した。ロンドンの国際警察本部に連絡された売春団グループは検挙された。だが、イレーヌの青春は二度と返らなかった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- モーリス・ボーテル
- 脚本
- マルセル・シコオ
- 台詞
- モーリス・ボーテル
- 製作
- モーリス・ボーテル
- 撮影
- キント・アルビコッコ
- ポール・ファビアン
- エンツォ・リコイオニ
- ジャック・メルカントン
- 音楽
- ロジェ・ロジェ
- 録音
- Jacques Gallois
- 編集
- Etienette Muse