霧の夜の戦慄(1960)

解説

英国ロンドンで十九世紀末に実際に起った“ジャック・ザ・リッパー殺人事件”をもとにピーター・ハモンドとコリン・クレイクがストーリーを書き、「恐怖」のジミー・サングスターが脚色したスリラー。監督は「地獄の炎」のコンビ、製作者のロバート・S・ベイカーとモンティ・バーマン、撮影もベイカーとバーマンの二人、音楽はジミー・マクヒュとピート・リュゴロ。出演者はリー・パターソン、エディ・バーン、ベティ・マクドウォール、イウエン・ソロンなど。

1960年製作/イギリス
原題または英題:Jack The Ripper

ストーリー

霧の夜のロンドンの街角。うろつく夜の女。と、突然、黒い外套の男が現われ短刀がひらめいた。重傷を負って倒れる女--。これはその頃、ロンドン市民を恐怖のどん底に落した「リッパー殺人事件」の一つだ。オニール(エディ・バーン)はこの事件の担当刑事。アメリカ人のサム・ローリー(リー・パターソン)もニューヨークから派遣された探偵だ。ある夜、婦人慈善病院の手術室でキティ・ノウルズという若い女が手術を受けようとしていた。その時、突然、またひとり「リッパー」の犠牲者が出た。この犠牲者は検死のため病院に送られてきた。オニールとローリーも駆けつけた。そこでローリーは病院の主任外科医トランターの養女アンヌ・フォード(B・マクドウォール)と親しくなった。ある夜、二人がナイト・クラブで楽しい時間を過ごしている最中、突然またダンサーが殺された。リッパーのしわざだ。恐れおののく群衆の中へトランターがやって来た。そしてアンヌに帰宅を命じた。キティ・ノウルズの手術は成功した。数日後、キティを病院にたずねたアンヌ・フォードは彼女の本名がメアリ・クラーク(リッパーはいつも彼の犠牲者におまえはメアリ・クラークではないか?、といった)と知った。彼女はこのことをトランターに告げた。数日たった。アンヌがキティの家へ着いた時、突然リッパーが現われ、キティを刺殺し病院へ逃げこんだ。ちょうど駆けつけたオニールとローリー、それにアンヌが後を追った。が、リッパーは逃げる途中エレベーターの穴へ落ちこみ圧殺された。リッパーとは主任外科医のトランターだった。彼は自分の息子を堕落させた女メアリにようやく復讐をして死んだのだった。

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