大盗賊(1961)のレビュー・感想・評価
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手に入らないものほど欲しくなる
JPB傑作選。今作で完走。8作品とも面白かったが、個人的に今作が一番微妙だった。結末はバッドエンドぽくなっているんだけど、全部主人公が蒔いた種だからかあまり同情できない。
しかし面白いことには面白い。富裕層の家から金目のものを盗んでいくシーンはドリフそのものだし、べルモンド演じるドミニクの性格もいい。お金が欲しいんじゃなくて行動、スリルを楽しんでる。絶対手に入らないものを欲しくなる。という漢過ぎる性格を、べルモンドが演じることによって卑しくなく表現できていて見事。生きたいように生きるぜっていうまんまルパンな人生哲学。
脇を固める個性豊かな盗賊仲間もみんな愛嬌がある。中でもクラウディア・カルディナーレの魅力が炸裂していて、主役のべルモンドすら薄れるレベルだ。正に紅一点。野郎共の中の一輪の花。この映画の魅力の8割は彼女の存在と言っても過言じゃない。
ベルモンドの愉快な剣術活劇
J・P・ベルモンドが、実に楽しそうに義賊を演じている盗賊コメディ。ケチなスリから大盗賊団のボスまでの出世双六をテンポ良く描き、ベルモンドの人を食ったような風貌と素早い身のこなしが役柄にピッタリでした。ただ、60年近い前の作品なので、展開がタルイ所があったり、後半の警察長官夫人に手を出すあたりから、中だるみになるのが惜しいところですね。
恋してぼんやりのドミニクに活!
とっても若くて可愛いベルモンドの魅力満載の映画です。ドミニク(ベルモンド)が憧れた彼女、つけほくろ(右頬に一つ、首筋に一つ)。それが流行だった時代ですね。
お話しとして、ほくろの人に恋してボンヤリするのは残念だった。美しいクラウディア・カルディナーレが居るのにー!でも、ベルモンドの時代劇を見ることができるとは!レ・ミゼラブル、ベルばら、そしてねずみ小僧のミックスで楽しめました!
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