「ちょっと息苦しくなった」穴(1960) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと息苦しくなった
カンコン、カンコン・・・こんなにでかい音を立てても平気なのか?などとも思いつつ、狭い通路を通り抜け脱走を試みる5人の囚人。床のコンクリートを叩き割り、地下通路まで到達してからもスリル満点。そして地下水路に向けてまた穴を掘りだす。こんなに単調な作業だけれども、なぜか引き込まれる。夜中の作業は二人ずつ交代で、チームワークも完璧。
何日もかかる作業がほんとに大変。「眠っておけ」などと仲間を励ますところもいいんだけど、つい眠くなってしまう場面もあった。そんな中で気に入ったのが、二人欠けた就寝時に人形を使って足を動かしたり、盗んできた薬瓶で砂時計を作ったりと、凝ってるところ。
さらにモノクロの中で噴き出す汗と落盤事故が強烈。『大脱走』の時に感じた息苦しさと同じだ。このまま彼らは脱走できるのか!?それとも・・・と、すべて実話だというから驚きだ。
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