潜行突撃隊

劇場公開日:

解説

「混血児アンジェロ」のフランチェスコ・デ・ロベルティスの原案をロベルティスとマッシモ・フランシオーサ、パスクアーレ・F・カンパニーレの三人が脚色した戦争映画。第二次大戦中のイタリア海軍フロッグ・メンの活躍が描かれている。撮影を受けもったのは「ローマで夜だった」のカルロ・カルリーニと「ローマの女」のエンツォ・セラフィン。音楽はピエロ・モルガン。出演するのは「ロベレ将軍」のサンドラ・ミーロ、ヴィットリオ・デ・シーカの他、ピーター・リン、ペドロ・ヒメネスなど。黒白・トータルスコープ。

1960年製作/イタリア
原題または英題:La Donna che Venne dal Mare
配給:イタリフィルム
劇場公開日:1961年9月1日

ストーリー

一九四〇年夏。ジブラルタル軍港には英国海軍の拠点として輸送船団が集まっていた。軍港の正面、小さな湾をへだてた田舎町アルヘシラスのイタリア領事ボルディジン(ヴィットリオ・デ・シーカ)は色事師として知られていたが、実は英船団攻撃に当るイタリア海軍の人間魚雷隊の指揮をつとめていた。彼は女諜報部員ダナエ(サンドラ・ミーロ)を助手に使っていた。人間魚雷隊は初め潜水艦を基地にしていたが英国側の警戒が厳重となり、アルヘシラス港に沈むオルテラ号というスペイン船を使うことにした。これを引揚げるという名目でイタリアからダリオ大尉(ペドロ・ヒメネス)が技師ヌッツィと称してやってきた。町の酒場でヌッツィ歓迎の集まりが催されたが、客の中にオコンナーという英国の狩猟家、実は英国海軍のクラブ大佐がいた。彼はダナエと領事を怪しんでいた。その晩、ダナエとダリオは浜辺で明け方まで語り合った。ダナエはダリオに激しい思慕を抱いたが、彼が明日をも知れぬ人間魚雷隊員であると知って驚いた。攻撃の時がきた。領事はジブラルタルの近くに別荘をかり、攻撃を終った隊員をかくまうことにした。夜襲は見事に成功、英国船団は炎上した。ダリオは傷つきながら別荘に戻ったが、再び新たに集結した大船団に対する攻撃命令が下った。クラブの警戒を逃れるため領事とダナエは彼を闘牛に誘ったが、英国船団は早くも攻撃を探知、移動を始めた。潜入するダリオら三隊員。港内はクラブの指揮する哨戒艇の爆雷攻撃と炎上する英国船で修羅場を呈した。翌朝、ダリオは帰らなかった。生きる望みを失ったダナエは小さな帆船に乗りアルヘシラスを離れていった。

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