ゼロ地帯のレビュー・感想・評価
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カポになったある少女の物語
過酷な収容所で、純真だった少女が生きる為に自分を売り、ナチスの手先としてカポになる。 彼女はあの最期を迎えてなくても、どこかで裏切りか粛清があるのだろうと思える。 それでもピュアになれるのは恋という見方もできるし、悲惨な人生であったが恋があっただけマシだ、との見方もできるし、それら全てを淡々と描き戦争は悪だとも見れる。 一体何がカタルシスなのか? 最後の言葉の意味は幾通りにも解釈できる。
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とても面白かった
極限状況でありつつも、収容所だからがんじがらめに不自由、ということでもないのが逆にリアルを感じた。以前見た「サウルの息子」も強烈だったが、頑健でない自分はこの環境で真っ先に衰弱死すると確信を持ちながら見た。16歳が置かれる状況としてあまりにもむごすぎる。終局手前、見上げる空のカットが目に焼き付くように残る。
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