百の顔を持つ騎士
劇場公開日:1961年5月5日
解説
日本初登場のピーノ・メルカンティが監督した歴史冒険活劇。ルイジ・エマニュエルとセルジオ・ソリーマの書いた物語をルイジ・エマニュエルとセルジオ・ソリーマ、ピエロ・ピエロッティの三人が脚色。撮影はカルロ・ベレルロ。音楽をミケーレ・コゾリが受けもっている。出演するのは「甘い生活」のレックス・バーカー、新人リアナ・オルフェイ、リヴィオ・ロレンツォン、アニー・アルベルティなど。製作チタヌス・ファルネジーナ。イーストマンカラー・トータルスコープ。
1960年製作/イタリア
原題または英題:Il Cavaliere dai Cento Volti
配給:昭映フィルム
劇場公開日:1961年5月5日
ストーリー
騎士のマッシモ・ダルチェ(レックス・バーカー)は領主から憎まれ自分の土地にひっそくしている身の上だった。だが彼と領主の娘ピアンカ(アニー・アルベルティ)は恋仲で、弟のチーロもマッシモと仲が良かった。領主はピアンカを貴族のフォスコ(リヴィオ・ロレンツォン)に、とつがせようとしたので、弟のチーロは父親の領主に反抗してマッシモのところに逃げて来た。マッシモはチーロに頼んでピアンカへの恋文と聖ジォルジォ寺院への供物、金の襟飾りを手渡した。だがチーロは死体となって発見され、殺人の嫌疑はマッシモにかかった。一方ピアンカは時をかせぐため騎馬戦を開催し、その勝利者のもとへとつごうと父親に告げる。お尋ね者のマッシモは騎馬戦に出場すべくもなく、参加する騎士たちの途上を防害するしか手がなかった。だが彼はフォスコに打ち倒された。そしてフォスコは騎馬戦で次々に相手を負かしていく。意識をとりもどしたマッシモは、チーロに托した恋文が発見されると自分の罪がはれると考えた。忠実なジプシー女(リアナ・オルフェイ)が、フォスコの上衣からそれを盗み出して、領主にそれを見せた。騎馬戦も終りに近ずき、最後にマッシモの紋章をつけた騎士が現われた。しかし彼もフォスコの敵ではない。マッシモへの誤解がとけた領主は心を痛め、絶望のピアンカは姿を消した。得意のフォスコはチーロを殺して取った襟飾りをつけた。そこへ本物のマッシモが現われた。先刻までの騎士はマッシモの身替りだったのだ。二人は火花を散らして闘い、ついにマッシモが勝利を得た。そしてあわや絶望し、身を投げんとしていたピアンカのところに駆けつけたのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ピーノ・メルカンティ
- 脚色
- ルイジ・エマニュエル
- セルジオ・ソリーマ
- ピエロ・ピエロッティ
- 原作
- ルイジ・エマニュエル
- セルジオ・ソリーマ
- 撮影
- カルロ・ベレロ
- 音楽
- ミケーレ・コゾリ