青いけだもの

劇場公開日:

解説

新進マックス・ペカス監督の第一回長篇劇映画。フランスの新進劇作家フレデリック・バルマンの処女小説『魂の中の死』から、原作者自身とペカスが脚本を書いた。台詞も原作者が担当。撮影はアンドレ・ジェルマン、音楽は歌手で俳優のシャルル・アズナヴール。出演はいずれも新進で、クロード・ティトル、エニア・シュシャール、「青春群像」のクロード・ファレル、ルイザ・コルパンら。製作アンドレ・ルフェ。

1960年製作/フランス
原題または英題:La Cercle Vicieux
配給:昭映フィルム
劇場公開日:1960年12月10日

ストーリー

若く魅力的な画家の、サッシャ(クロード・ティトル)は貧乏生活をしながら、外国からの女子留学生マヌエラ(エニア・シュシャール)と同棲している。しかし彼にはほかにもディーナ(クロード・ファレル)という画廊を経営している愛人があった。ディーナの夫は妻とサッシャの情事に気づかぬふりをしていた。ある絵画展でディーナはサッシャに富豪の未亡人フリーダ(ルイザ・コルパン)を紹介した。フリーダはサッシャに興味を抱き、財力にものをいわせて遂にマヌエラをだし抜いて彼と結婚してしまった。サッシャは金に不自由のない日々を送るようになった。が、しばらくすると彼は妻に飽き、マヌエラを思い出すようになった。そしてフリーダが顔を美しくするための手術を受けている間に、彼はマヌエラとよりを戻しコート・ダジール海岸に旅行に出た。ところが旅の途中で自動車事故が起り、マヌエラは急死してしまった。警察はマヌエラが「サッシャ・フリーダ」と彫った指輪をしていたことから彼女をフリーダと誤認した。急いで家に帰ったサッシャは、彼にくってかかった妻と争い、彼女を絞殺した。人々がフリーダは事故死したものと信じこんでいるのをいいことに、彼はその死体を庭にうめて始末した。妻の葬儀の日、フリーダの娘ナディヤ(マヤ・ファビロ)がロンドンから帰省した。彼女は義父の魅力にひかれ、二人の間には奇妙な関係が成立した。生前のフリーダに依頼されてサッシャの行動を見はっていた探偵も、サッシャによって殺された。だが、探偵は死ぬ前に真相を記した手紙をナディヤに送っていた。詰問するナディヤに、サッシャはこのまま自分の愛人となるか、それとも警察に真相を告げるか、どちらでも選ぶがいいと言った。蒼白となったナディヤは電話をとって警察のダイアルを廻した。

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