大人になりたい
劇場公開日:1959年7月24日
解説
「制服の処女(1958)」「めざめ(1958)」のザビーネ・シニエンを主演にする、思春期の少女を描いたドラマ。ギッタ・フォン・セット女史の原作をエミール・ブリーとヨハネス・M・シンメルが脚色、監督は「双児のロッテ」のヨゼフ・フォン・バギーが当っている。撮影はギュンター・アンデルス、音楽はゲオルク・ヘンツェル。他の出演者はカルロス・トンプソン・ペーター・フォーゲル、ライナー・ペンケルト、マディ・ラール等。
1958年製作/西ドイツ
原題または英題:Stefanie
配給:NCC=日活
劇場公開日:1959年7月24日
ストーリー
ステファニー(ザビーネ・シニエン)は二十八歳の長兄ハンネス(ライナー・ペンケルト)と二十二歳の次兄アンドレアス(ペーター・フォーゲル)と一緒に住んでいた。ある日のこと、一家を支えている技術屋のハンネスの給料分配のことで、アンドレアスはステファニーを殴った。彼は画学生で、三十女のソーニャに熱をあげていた。殴られたステファニーは家を飛出した。そして、ハンスの友人で南米生れの技師パブロ(カルロス・トンプソン)を訪ねた。そして彼のホテルに泊めてくれと頼んだ。パブロは優しくステファニーを家に送りかえした。この日から彼女はパブロのことが忘れられなくなった。十六歳の誕生日に、ステファニーは十八本のローソクをケーキの上に立て、パブロを招待した。十八歳は結婚してよい年齢だった。パブロは彼女に自転車を贈った。喜ぶ彼女を嫉んだ級友は先生に告げ口した。ハンネスは学校に呼ばれ注意を受けた。彼はパブロを詰問した。が、これはステファニーの子供っぽい空想だとわかった。ハンネスはいかにして彼女の熱を冷そうかと考えた。そこでパブロを既婚者に仕立て、彼の妹ブランカが妻に化けることにした。しかし、芝居をするたびにステファニーの恋は本物になっていった。女出入りの多いパブロも、いつしか乙女心の純情さにうたれるようになった。遂に、ハンネスもブランカも匙を投げた。ハンネヌはステファニーとパブロの愛が二年後まで続いたら、二人を結婚させることにした。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ヨゼフ・フォン・バギー
- 脚色
- エミール・ブリー
- ヨハネス・M・シンメル
- 原作
- ギッタ・フォン・セット
- 撮影
- ギュンター・アンデルス
- 美術
- フリッツ・モーリシャフト
- 音楽
- ゲオルク・ヘンツェル