狩込み
劇場公開日:1959年10月13日
解説
フランシス・カルコの小説『ジュジュ・ラ・カイユ』の映画化。新人アンドレ・ペルガマンの監督によって、パリを背景とする暗黒街の物語が描かれている。「悪者は地獄へ行け」の原作であるフレデリック・ダールとペルガマンが共同で脚色・台詞を担当し、撮影はミシェル・ロッカ。音楽ジョゼフ・コスマ。出演するのは「恋人たち」のジャンヌ・モロー、「フルフル」のフィリップ・ルメール、「巴里野郎」のロジェ・ピエール、ロベール・ダルバン、フェルナン・サルドウ、イヴァ・ベラ等。黒白・シネパノラミック。
1955年製作/フランス
原題または英題:M'Sieur la Caille
配給:昭映フィルム
劇場公開日:1959年10月13日
ストーリー
パリ--モンマルトルの丘からピガル一帯の盛り場。この悪の巣を“ミリュウ”という。ここには、美しい娼婦フェルナンデ(ジャンヌ・モロー)、裏切り者で小ヤクザのペペ(ロジェ・ピエール)、外国人部隊上りでコルシカ生れのドミニック(ロベール・ダルバン)、金はないが色男で気の弱いカイユ(フィリップ・ルメール)がいた。ある夜、警察の狩込みでカイユの女ジノーが捕まった。カイユはカフェに入った。ドミニックはカイユが自分の女フェルナンデに横恋慕していると思って、カイユに嫌がらせをした。ペペはドミニックの仕事を盗み聞きした。彼もフェルナンデが好きだった。カイユは女のことでフェルナンデを訪ねた。彼女は純真なカイユが好きだった。そこへペペが来て、カイユを警察に突き出し、フェルナンデを口説いた。彼女は彼を寄せつけなかった。ドミニックは郊外の住宅を襲った。が、犯行後、警官にあげられた。フェルナンデはカイユと同棲した。しかし、二人の間は日ならずして冷くなった。フェルナンデは無気力なカイユから、強引なペペに惹かれていった。ある晩、フェルナンデはカフェに来たルーペから宝石商襲撃の話を聞き、それをペペに話した。その頃、刑務所から脱出したドミニックはピガルに戻っていた。傷だらけになったルーペがフェルナンデのところにやって来て、彼女が警察に密告したろうといった。フェルナンデは裏切者ペペと手を切った。夜の女ベルタはドミニックにすべてを話した。フェルナンデはカイユの所へ逃げた。そこにペペが来た。対立した三人の間に、ドミニックが入って来た。弁解するペペを殺して、ドミニックは何処へともなく消えた。われに返ったフェルナンデは、ペペを殺したのは自分だと、いつまでも泣き叫んだ。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アンドレ・ペルガマン
- 脚色
- フレデリック・ダール
- アンドレ・ペルガマン
- 原作
- フランシス・カルコ
- 撮影
- ミシェル・ロッカ
- 美術
- クロード・ブクサン
- 音楽
- ジョセフ・コスマ