人間と狼

劇場公開日:

解説

雪深い寒村を背景に狼を追う人間の愛情と闘争を描いた、「恋愛時代」のジュゼッペ・デ・サンティスの監督作品。サンティスとトニーノ・グエッラ、エリオ・ペトリの三人の書下しストーリイを、右のほかウーゴ・ピッロ、ジャンニ・プッチーニ、イーヴォ・ペリッリが共同で脚色した。撮影は「ナポリの饗宴」のピエロ・ポルタルーピ、音楽は「裸足の伯爵夫人」のマリオ・ナシンベーネ。主な出演者は「ユリシーズ(1954)」のシルヴァーナ・マンガーノ、「悪の決算」のイヴ・モンタン、「征服者」のペドロ・アルメンダリス。

1956年製作/イタリア
原題または英題:Uomini e Lupi
配給:コロムビア
劇場公開日:1957年3月16日

ストーリー

イタリア、アブルッツの山々に囲まれたヴィスキオの村人たちは、冬になると家畜を襲う狼の群に悩まされた。村役場では狼を射殺した者に賞金を約束するがそれを目当てに二人の猟師--妻テレーサ(シルヴァーナ・マンガーノ)と息子を連れたジョヴァンニ(ペドロ・アルメンダリス)と、放浪者のリクッチョ(イヴ・モンタン)が村に来た。ジョヴァンニは狼を捕え金儲けに夢中になるが、リクッチョは村の金持ピエトロに取り入り、その娘ビアンカを追回すのに夢中となり家畜を狼にとられ、家を追出される。ところが、ある日、ジョヴァンニは逆に狼に囲まれて命を落し仇の狼をリクッチョが仕止めた。彼はその狼をテレーサにやった。二人は次第にひかれて行った。しかしテレーサはビアンカのことを考え身を引こうとする。ある夜、狼が村を襲った。リクッチョは、狼を捕え人気を博すが、ビアンカは彼に駆落ちを迫る。彼女の父は娘を他国者に渡すのを許さないが二人は村はずれで落合い駆落ちを計る。怒った父親は銃口をリクッチョに向けた。そのときテレーサが駈けつけ、二人を添いとげさせてくれとピエトロに頼んだ。が彼女の言葉はリクッチョへの愛情に溢れていた。リクッチョもまた、その瞬間テレーサの心を知った。今や、はっきりとテレーサを理解した彼は、彼女と息子の手をひいてヴィスキオの村を去っていった。

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