ユトリロの世界

解説

昨年末、不帰の客となった、フランス現代一流画家モーリス・ユトリロの世界を、その成長と歴史を追いながら描いたイーストマンカラー色彩映画。ユトリロが少年時代を過したパリ郊外の村、彼が生涯愛したモンマルトルの町、日夜制作を続けた部屋。あるいは製作のひとときのユトリロ自身の姿、彼の妻リュッシイ・ヴァロールの姿をキャメラに収める。更にユトリロの傑作を紹介、環境と作品を結びつけてユトリロの絵画芸術を展開する。監督はジュリアン・デュヴィヴィエなどに師事、一九四一年短篇映画監督として出発したジョルジュ・レニエ。撮影はジャン・タシャール、音楽はモーリス・ジャール。フランス語版解説には「快楽」に出演したクロード・ドーファンが当っているが、日本語版では俳優座の永井智雄が解説する。

1954年製作/フランス
原題または英題:L'Univers D'Utrillo

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