暗黒街殲滅
劇場公開日:1953年12月20日
解説
「犯罪国境線」のCCCフィルムが一九五〇年に製作した犯罪活劇。A・ブラウナーのストーリイをパウル・H・ラミュウが脚色し、フランツ・カップが監督した。撮影はロベルト・ホファ、音楽はヘルベルト・トラントウの担当。主演はゴードン・ハワードと新人イリーナ・ガルデン、それにクルト・マイゼルで、パウル・ビルト、ハンス・ニールセン、ヘルベルト・キッパーらが助演。
1950年製作/ドイツ
原題または英題:Die Spur fuhrt nach Berlin
配給:ハンセン・ベルンシュタイン=欧米映画
劇場公開日:1953年12月20日
ストーリー
フランクトルム展望台で殺人事件がおこり、被害者の懐中から一枚の贋ドル紙幣が発見された。これは一年も前から当局が探索しているものであった。その頃、アメリカ人の若い弁護士ロナルド・ロバーツ(ゴードン・ハワード)が、フェラ・ドルンブリンク(イリーナ・ガルデン)という美しいバレエ教師の遺産相続の件でベルリンへやって来た。ロナルドは、父が死んでしまったというフェラに同情し、あらゆる努力を約束したが、フェラの遺産相続については、ある外国人が強く反対していることを知った。更に調査をすすめると、フェラの父は、実は生きていることがわかった。ロナルドはフェラを強くなじり、彼女の背後に何か重大な秘密があると気付いたが、いつしか彼女に想いを寄せるようになっていた。フェラにはゲオルク・プラットという許婚があった。彼はロナルドの出現を快く思わず、なにか後ぐらい秘密を持っているようであった。ある日、ロナルドは暴漢におそわれ、重傷を負って気を失ってしまった。数時間後、気がついて見ると、彼はソヴェト地区に近いポツダム広場のとあるホテルの一室に監禁されていた。ロナルドは監視の目をのがれて警察に連絡した。当局はまずフェラに嫌疑をかけたが、彼女は事件に全く関係がないことがわかり、プラットこそ首領で、贋札作りも彼の犯罪であることがわかった。警察は贋造紙幣団一味の巣喰うラインシュタップの地下工場を包囲した。プラット一味は逃れようとして、すべて警官隊の銃弾にたおれた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- フランツ・カップ
- 脚色
- パウル・H・ラミュウ
- 原作
- A・ブラウナー
- 製作
- フリッツ・クロッチェ
- 撮影
- ロベルト・ホファ
- 美術
- エミール・ハスラー
- Walter Kutz
- 音楽
- ヘルベルト・トラントウ
- 録音
- Werner Maas
- 編集
- Johanna Meisel