黒鷲

解説

「肉体の冠」のジャック・コンパネーズが書下したストーリーから「灰色の男」のドリーン・モンゴメリーとヘイガー・ワイルドが脚色、「風雲のベンガル」のシドニー・サルコウが監督したコスチウム劇一九四九年度作品。製作はシネギルド出身のアンソニー・ハヴロック・アランである。撮影は「銀の靴」のアーウィン・ヒリヤー、音楽は「偽れる結婚」のハンス・メイの担当。主演は「激情の断崖」のリチャード・グリーン、「魔の山」のヴァレンティナ・コルテーゼで、「地中海の虎」のビニー・バーンズ、「三つの情熱」のグレタ・ジントらが助演。

1949年製作/イギリス
原題または英題:Shadow of the Eagle

ストーリー

ロシア女帝キャサリーンは、ヴェニスにあってロシアの帝位を狙うエリザベス姫(ヴァレンティナ・コルテーゼ)の望みをくじくため、篭臣オルロフ伯爵(リチャード・グリーン)を派遣することになった。一行には秘密警察長のコルサコフも加わっていた。エリザベスの腹臣ラヂウィル公は、到着した一行の目的を見破り、オルロとコルサコフを襲撃したが二人は難を逃れた。カーニヴァルの夜、町家の娘に扮したエリザベスは偶然オルロフを見初め互いに身分を知らぬまま一夜を踊り明かした。数日後姫はオルロフの素性を知ったが、変らぬ好意をよせた。しかし二人は逢びきの場所を密告され、コルサコフによって乗艦パトリア号に収容され、帰国した。キャサリーンはエリザベスに帝位の望みを捨てるよう迫ったが、オルロフがそれを阻止したことから、二人が愛し合っていることに気付いた。嫉妬した女帝は二人を絞首刑にするよう命じ、オルロフが処刑室にひかれた時、かけつけたのは彼の親友でパトリア号の艦長ニコルスキーであった。一隊は古城に幽閉されていたエリザベス姫を救い、激戦ののちコルサコフを倒した。エリザベス姫とオルロフは、ロシアに向けて恋の逃避行をつづけて行った。

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