告白(1970)のレビュー・感想・評価
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無実の罪で逮捕され、自白を強要される・・・いつの時代も同じ
かなり記憶力がよくないと、長い時間の尋問にはやられてしまうんだろうな。トロツキストかどうか、米国スパイのフィルドとの関係、うっかりすると間違った調書を書かれてしまう。元々は同志であるため、内輪での裁判・粛清という方法なのだろうか、日本の特高の拷問に比べると肉体的拷問というより精神的拷問である。急進的なスターリン主義と書記長のミスの隠蔽工作による弾圧であったが、民主主義とはかけ離れた国家や大国主義のソ連を痛烈に批判している。
とにかく政治メッセージが強く、東欧の歴史を知らないとさっぱり理解できない映画だ。拷問時におけるイヴ・モンタンの演技力は素晴らしいものがあるが、娯楽の映画としては全くだめだ。チェコの社会主義における過去の汚点を自虐的に描いた点や1968年ソ連侵攻まで描いた点は評価できる。
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