俺はプロだ!

劇場公開日:

解説

新旧二つのタイプの犯罪者同士の葛藤を描いた作品。製作はディノ・デ・ラウレンティス、監督は「ドクター・コネリー キッド・ブラザー作戦」のアルベルト・デ・マルティーノ、撮影はアルド・トンティが担当。出演は「ローズマリーの赤ちゃん」のジョン・カサヴェテス、「魂のジュリエッタ」のアニタ・サンダース、ほかにニコス・コルコロス、ルイジ・ピスティリ、オズワルド・ルッジェーリ、ガブリエレ・フェルゼッティ、ピエロ・モッジア、マルク・フィオリーニ、グイド・ロロブリジーダなど。テクニカラー、テクニスコープ

1969年製作/イタリア
原題または英題:Bandits in Rome
配給:パラマウント
劇場公開日:1970年4月4日

ストーリー

エリコ(ニコス・コルコロス)と郵便局に押し入ったコルダ(ジョン・カサヴェテス)は、金を奪ったその足で、妻のリア(アニタ・サンダース)のところへ向った。そこへ、セルネジ警部補(オスバルト・ルッジェーリ)、と本署の警部(ガブリエレ・フェルゼッティ)のひきいる一隊が来て、コルダはやむなく姿を消した。一方、彼から、リアへ金を渡すようたのまれたエリコは、逆にリアを本気でくどこうとしたりした。数日後の夜、コルダとエリコは、今度はスーバーマーケットの売り上げ金をおそつた。そして非情なエリコは、二人の罪もない人間を殺し、あまつさえ仲間のコルダを見捨てて、逃げてしまった。拘置所に入れられたコルダは、リアにエリコへの連絡をさせた。それをうけたエリコは、親しいコランジェリ(L・ピスティリ)に飛行機の手配を依頼し、逃亡の下準備をした。それから、コルダの仕事を横取りし、カルロ(ピエロ・モッジア)、ルチアノ(マルク・フィオリーニ)、アンジェロ(グイド・ロロブリジーダ)の三人を狩り集め、宝石商を襲った。強奪は成功したが、意見の相違から、エリコはアンジェロを射殺してしまった。その頃、やっとのことで脱獄に成功したコルダは、エリコから連絡をうけたガソリン・スタンドには向わずに、直接リアのところへ車を走らせた。案のじょう、ガソリン・スタンドには警察がはっていた。ラジオでこの事にリアが気付いた時、突然エリコが襲って来た。一足違いでついたコルダの見たものは、半裸で息たえたリアの死体であった。怒り狂ったコルダは、飛行場へ向ったエリコを追った。そこには警察の手が回っていたがその前にコルダの軽機関銃がエリコを蜂の巣のようにした。憑れたように茫然と死体をみつめるコルダを、冷たい夜の空気がつつんでいた。

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