「アメリカンドリームの理想と現実」シュトロツェクの不思議な旅 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アメリカンドリームの理想と現実

2025年3月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ベルリン
刑務所では愛されキャラ、世慣れしていない
シャバに出たら何もかもうまくいかず
音楽だけがすべてであり、しかし稼げない
それでも彼の味方はいて3人でアメリカへ渡るが
現実はもっと過酷であった

カウリスマキのレニングラードカウボーイズゴーアメリカを思い出しました あれも散々な目に遭うおとぎばなし

ドキュメンタリータッチな鬱屈した現状に
随所で鳴り響くピアノやカントリーの調べが
天から差し込む光のように感じた

ピアノの上でのたうち回ったり、
ぐんぐん登っていくロープウェイ、炎上する車、
強烈なイメージが目に焼きつく

アギーレ、神の怒りがぼくとアールと彼女のさよならで出てきたのが嬉しかった

あのヘルツォーク
消費文明社会に、おのれの野性が牙をむく
常軌を逸する!

純粋さを蝕む世俗を蹴散らせ!

へんな元気が湧いてきました

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青樹礼門