「アメリカンドリームの理想と現実」シュトロツェクの不思議な旅 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカンドリームの理想と現実
ベルリン
刑務所では愛されキャラ、世慣れしていない
シャバに出たら何もかもうまくいかず
音楽だけがすべてであり、しかし稼げない
それでも彼の味方はいて3人でアメリカへ渡るが
現実はもっと過酷であった
カウリスマキのレニングラードカウボーイズゴーアメリカを思い出しました あれも散々な目に遭うおとぎばなし
ドキュメンタリータッチな鬱屈した現状に
随所で鳴り響くピアノやカントリーの調べが
天から差し込む光のように感じた
ピアノの上でのたうち回ったり、
ぐんぐん登っていくロープウェイ、炎上する車、
強烈なイメージが目に焼きつく
アギーレ、神の怒りがぼくとアールと彼女のさよならで出てきたのが嬉しかった
あのヘルツォーク
消費文明社会に、おのれの野性が牙をむく
常軌を逸する!
純粋さを蝕む世俗を蹴散らせ!
へんな元気が湧いてきました
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