劇場公開日 2025年7月25日

ビッグ・シティのレビュー・感想・評価

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3.5タイトルなし(ネタバレ)

2025年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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りゃんひさ

5.0強いられない決断としての女性の労働

2025年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1963年。サタジット・レイ監督。カルカッタで暮らす銀行員とその妻は一人息子を持ち、老いた父母、年の離れた夫の妹と同居してなんとか生活している。いよいよ生活に困って妻も働きに出ることにするが、老父には理解されないし、息子はぐずりだす。セールスレディをやり始めると、驚くほど優秀な業績を上げて家計を助ける妻だが、夫との関係が微妙になっていくと、なんと夫の銀行が倒産してしまう。一手に家計を支えることになる妻だが、、、という話。
これすばらしい。後期の小津かと見まがうばかりの庶民生活の描写。古い家父長制の意識と新しい都市の生活の対立、誤解からこじれる愛情。
いったんは家族のために仕事をやめようとした妻が、すんでのところで夫の失業を知って思いとどまったものの、それは働き甲斐や主体的な意思とは別の「強いられた決断」であり、そのあたりのもやもやが主演のマドビ・ムカージーの眉のあたりのこだわりとして表れている限り、物語は終わらない。理不尽な会社の決定に対して馘首を覚悟して反旗を翻し、無理を承知で夫に真情を涙ながらにうち明けて初めて、彼女の心は晴れやかになるのだ。「強いられない決断」として女性が働くこと。「チャルラータ」「臆病者」に共通するマドビ・ムカージーの怒りの表情もすばらしいが、最後に喜びの涙にむせる彼女の表情もすばらしい。

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5.0正にブルシット・ジョブだ!

2022年4月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

資本家から労働力を搾取されていると言う暗示だと思う。女性の社会進出なんて話では無い。多少はあるかもしれないが。辞めさせられる同僚も英国人って言うのが、何かを暗示していると思った。いずれにしろ、妖艶な美女を白黒で撮る。エロチックに綺麗だ。傑作だと僕は思う。

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マサシ