シナのルーレット

劇場公開日

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解説

週末を過ごすために訪れた別荘に、家族のものがばらばらにそれぞれのパートナーを伴って現れたことから始まる心理ゲーム〈シナのルーレット〉を描く。監督・脚本は「秋のドイツ」のライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、撮影はミハエル・バルハウス、音楽はぺール・ラーべン、編集はイラ・フォン・ハスぺルクとユリアーネ・ローレンツが担当。出演はマルギット・カルステンセン、アンナ・カリーナなど。

1976年製作/西ドイツ・フランス合作
原題:Chinesisches Roulette
配給:欧日協会

ストーリー

週末のバカンスをひかえたゲルハルト(アレクサンダー・アラーゾン)一家。妻アリアーネ(マルギット・カルステンセン)は、窓べにすわりもの思いに耽っていた。娘アンゲラ(A・ショーバー)はいつも家庭教師のトラウニッツ(マーシャ・メリル)といっしょで、母アリアーネにはあまり寄りつかない。アリアーネは片足に支障をきたしており松葉杖を必要としていた。ゲルハルトは、仕事で週末は家族といっしょに過ごせないといって、いそいそと出かけていった。飛行場に着いたゲルハルトはそこで、降りたったイレーネ(アンナ・カリーナ)を迎えた。自分の車に彼女を乗せると、彼は郊外の別荘へと向かった。仕事で出張というのは口実で、実は、数年来の恋人であるイレーネと週末を過ごそうと考えていたのだ。城のようなその別荘では、管理している家政婦のカスト(ブリジット・ミラ)とガブリエル(フォルカー・シュペングラー)母子が愛想よく出迎えるが、部屋に入ったゲルハルトとイレーネは唖然とした。妻のアリアーネとゲルハルトの秘書コルベ(ウリ・ロンメル)が床でたわむれていたのだ。しかし、彼らは何くわぬ顔で、互いに紹介しあうと、何責めることなく笑みさえ浮かべた。その時、外で車の止まる音がした。みなが窓からみると、娘のアンゲラが、トラウニッツと共に到着するのが見えた。偶然に集まってしまった一家を冷やかに、しかもあざけるように見つめる家政婦のカストとその息子。二人は、一家の使用人として指示通りに働きながらも、この一家を軽蔑しているのだ。交錯した関係の八人が一堂に会して食卓を囲んだとき、両親の不貞をあたかも知っているかのように彼らを憎む娘アンゲラによって、恐しいゲームが開始された。〈チャイニーズ・ルーレット〉という真相究明のゲームだ。それぞれの内に潜んでいる欲求不満、攻撃性、不安の抑圧などを鋭くえぐるような質問や、名を伏せた悪口をアンゲラが皆にあびせた。無表情だった大人たちの顔に、少しずつ焦りの表情が浮かんでくる。なおもアンゲラは〈ゲーム〉を続ける。やがて、一発の銃声が響いた。母親の撃った弾がトラウニッツの喉に命中したのだ。電気が消え、二発目の銃声が響いた……。

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映画レビュー

4.5三拍子揃った大傑作

2020年10月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

萌える

愛の無い形骸化した結婚生活への痛烈なメッセージ。愛の無い大人達の中で育つ子供が同じく愛の無い歪んだ性格の人間になることを物語る。傷の付いた繊細な心。ファスビンダー監督の深い人間愛を感じる傑作。そしてカメラワーク、アングル、構図、カット割り、美術、音楽、演技、画面に映る全てが芸術的。その魅惑的な映像美に息を呑む。ファスビンダー作品は役者達の演技も不思議なくらい芸術的。全役者が素晴らしいが、中でもやはりマーギット・カーステンセンの演技は鳥肌モノ。高度な演技力は勿論だが、画面に映る度に佇まいが絵画さながら。その恐ろしい程の美しさにゾクゾクする。更にそれらに加え、禁断のゲームを通して愛無き事の害悪を炙り出す脚本の巧妙さにも圧倒される。メッセージ性・芸術性・ストーリー性、三拍子が揃った大傑作。

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バンデラス
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