夢想期
劇場公開日:1981年10月15日
解説
20世紀初頭の複雑な社会情勢を背景にある少年の肉体的精神的成長と周囲の社会的推移を描く。製作はヴァンダ・ヴォイナル・イリエフ、監督はこれが長編第一作のヴォィチェフ・マルチェフスキ。エミル・ゼガトゥオヴィチの原作を基にバヴェウ・ハイヌイが脚色。撮影はヴィエスワフ・ズドルト、音楽はジグムント・コニエチヌイ、美術はズビグニィエフ・ヴァルペホフスキが各々担当。出演はトマシュ・フジェツ、ピョートル・ウィサク、ハンナ・スカザンカ、マリア・フヴァリブク、テレサ・マルチェフスカなど。
1978年製作/ポーランド
原題または英題:Zmory
劇場公開日:1981年10月15日
ストーリー
両親が別居して父のもとに引きとられている少年ミコワイ(ピョートル・ウィサク)は今年10歳。時々母(マリア・フヴァリブク)が来てやさしく接してゆくが、普段は祖母(ハンナ・スカザンカ)に育てられていた。いっしょに食事をする意地悪な子どもたちや、ミコワイを責める尊大な態度の教師。彼は内向的になってゆく。そして豊満な女性の肉体が目につくこのごろ……。高校生に成長したミコワイ(トマシュ・フジェツ)は、ますます社会の複雑な動きにその多感な性格がゆれうごく。社会主義者の教師は、授業中革命論を説きその果て自殺する。政治運動にはしり捕えられる学生、それらに卑屈に対応する教師たちの醜悪さ。卒業式のレセプション。政治運動に熱中する生徒たちに仲間に人らないかと言われたミコワイは、革命の他に方法があるといって拒否する。校長の祝辞や、野次でざわめく会場をよそにミコワイは外に出る。朝もやの中をカバンをさげて橋を渡るミコワイの姿があった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ボイチェフ・マルチェフスキ
- 脚色
- パヴェウ・ハイヌイ
- 原作
- エミル・ゼガトゥオヴィチ
- 製作
- ヴァンダ・ヴォイナル・イリエフ
- 撮影
- ヴィエスワフ・ズドルト
- 美術
- ズビグニィエフ・ヴァルペホフスキ
- 音楽
- ジグムント・コニエチヌイ
- 字幕監修
- 進藤照光