水盡く大地

解説

「最後の先駆者」に次ぐ、ジャック・ホルト氏主演西部劇で、ゼーン・グレイ氏元作の西部物語に基づいて「ガウチョウ」「弥次喜多殺陣の巻」と同じくF・リチャード・ジョーンズ氏が監督したものである。助演者は「金は天下の廻りもの」「親爺若返る」のナンシー・キャロル嬢、「ロイドのスピーディー」のアン・クリスティ嬢、「五つの魂を持つ女」「黎明の丘(1928)」のジョン・ボールズ氏、「男装女キャプテン」「感傷の秋」のモンタギュー・ラヴ氏等の酔い顔ぶれである。

1928年製作/アメリカ
原題または英題:The Water Hole

ストーリー

富豪エンディコット家の娘ジュディスは大の我儘者であった。或時彼女の父と共同でアリゾナに大農場を経営しているフィリップ・ランドルフがニューヨークへやって来た。西部の田舎者をなぐってやろうという悪戯っ気を起こしたジュディスはフィリップと親しくし彼に結婚を申し込ませた。ところが彼女にはバート・ダーランドと呼ぶ婚約者があるのでフィリップは赤恥を掻いた。その夏ジュディスは何を思ったか父に願ってアリゾナへ行った。そして牧童達を相手に散々戯散らしたのでフィリップはジュディスの父の許可を得て彼女を荒野に誘拐し、原住民の棲んでいた廃墟の中に連れ込んで彼女に労働を強いて服従しない時は容赦なく打ちのめした。この時ダーランドもアリゾナに着てジュディスが誘拐されたと聞いて原住民の道案内を雇って現場に駆けつけた。ところが原住民が乗馬と一切の食糧とを盗んで逃げたので止むなく三人は徒歩で砂漠を横断して帰ることにした。しかし歩けども歩けども一滴の水も無かったのでダーランドは殆ど狂人同様の状態となりジュディスも疲労の極倒れようとしたがフィリップの勇気と体力とによって辛うじて街道まで辿り着くことが出来た。そして数名の牧童に救われたがその中にジュディスに懸想してフィリップに戒められた男がいて復讐のためフィリップに死刑を加えようとしたがダーランドがフィリップの命を救った。かくて三人は農園に帰った。フィリップは婦女誘拐の罪人として列車に乗せられ何処かに護送されることになった。その汽車にはジュディスも乗っていた。つまり今度はジュディスがフィリップを誘拐したのである。

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