セックスドキュメント 世界ポルノ論争

劇場公開日:

解説

1967年、ジョンソン大統領の命によって結成された諮問委員会の報告書に基づき、ポルノ産業の実態にメスを入れたドキュメンタリー編。製作、監督、脚本、編集はファード・セバスチャン、ビバリー・セバスチャン夫婦が担当。音楽はニュー・ホープが当たっている。日本語監修は戸田奈津子。イーストマンカラー、ビスタサイズ。1971年作品。

1971年製作/アメリカ
原題または英題:Red, White & Blue
配給:東京第一フィルム
劇場公開日:1972年8月12日

ストーリー

ポルノには一体どんな種類があるのか。ポルノ産業を動かしているのは誰か。人々はポルノをどう考えているのか。 /現代ポルノ考、ポルノとは何か? ポルノは罪悪か? このテーマを追ってカメラは廻り始める。大統領諮問委員会の模様、ポルノに対する一般市民の声を報告した後、プレイボーイ誌のヌード・カメラマン、カスターノ氏の撮影現場をとらえる。さらに男女の性交や、性愛の体位をあからさまに描いた生々しい極彩色の絵画がズラリと並んだビバリーヒルズの画廊を紹介し、ポルノについて考察する。 /ポルノ産業の実態 いかがわしい本や雑誌で巨万の富を築いた1人の男が登場する。男は毎月22種類の雑誌を出版し、それがすべてベストセラーといわれる業界の大物だ。彼の経営のもと、ポルノ雑誌や器具がどのように製作され販売ルートにのるのかを克明に追う。 /ポルノ映画解禁論 かつて時代の風潮を写していた映画も今や不況にあえぎ、プロデューサーは続々セックス映画に転向した。娯楽映画のスタジオが、かつてはタブーだった自慰、ホモ、サド・マゾ、乱交などをとりまくっている。映画は検閲の眼が一番厳しく、検閲制度に反対する映画人も多い。「私は好奇心の強い女」「クリシーの静かな日々」の問題となったシーンを指摘してその問題点を追求する。 /16ミリのポルノ映画 4年ほど前から、16ミリ劇場でズバリのポルノ映画が見られる。しかし最近は観客が、正常なセックスにはあきあきして新しいものを求めているという。カメラは16ミリの撮影現場に入り、監督に命じられ、全裸になった2人の女性タレントが、器具を使ってバス・ルームで激しいセックスにふけるというワン・カットを収める。 /乱交シーンのかくし撮り 今日のポルノの描写と内容は天井知らずにエスカレートhし、その表現は一層どぎつくなっているという。中でも迫力あるのが男女数人入り乱れての乱交セックスで、全員すっぱだかになり、女上位でファックする組、レズビアンなど狭い部屋で繰り広げられるその興奮と異様な光景は、どんなすごいセックスシーンを見なれた人でも唖然とするに違いない。 /そして… アメリカの一般市民はポルノ問題にあまり関心がないという。200万ドルをかけた調書も、結局のところムダ骨となり、その報告書は無害であるとの結論に達した…。(東京第一フィルム配給*1時間34分)

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