近代恋愛ごっこ

解説

サテデイ・イヴニング・ポスト誌に連載されたメイ・エジントン女史作の物語をフランセス・エイニュー女史が脚色し」「悲恋の楽聖」「神ぞ知る」等と同じくアラン・ドワン氏が監督したもので、主役は「無花果の花」「憧憬の彼方へ」等出演のオリーヴ・ポードゥン嬢が演じ、「悲恋の楽聖」「ボー・ジェスト(1927)」等出演のニール・ハミルトン氏が相手役を勤め、マリー・ドレッスラー嬢、メアリー・アルデン嬢、ジェリー・マイリー氏、ヘレン・チャンドラー嬢、ベギー・ケリー嬢等が助演している。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:The Joy Girl

ストーリー

富豪連の集まる避寒地パーム・ビーチの向かい側のウエスト・パーム・ビーチは貧乏人の住むところで、ここに余り裕福でないカレッジ一家が居を定めていた。姉娘のジュウエルも妹のフロラも中々のモダン・ガールだったが、姉は器用者で帽子の考案に秀でているところからパーム・ビーチ第1の帽子店イゾルド商会から雇いたいといって来たが、金持ちの好男子を物色している彼女は応じなかった。金持ちのジョン・フリートの自動車運転手アーサー・ヴィカリーは主人の留守中主人の衣服と自動車とを無断借用してヒース未亡人の若い燕に成り済ました。フリートはそれを発見したが洒落っ気の多い彼は向こう1週間主従の地位を転倒しようと云った。そして運転手としての彼はジュウエルと知り合い、二人は恋を感じたがジュウエルは貧乏な彼との結婚は思いもよらぬことだった。翌日彼女は金持ちとしてヴィカリーに会い、お互いに相手を金持ちと間違えてたちまち婚約を結び、ヒース未亡人からもらった指輪がジュウエルの手にはめられた。次の日狐と狸との結婚式が行われたが1時間も経たぬうちに両人の真実の身分が暴露し喧嘩別れに別れてしまった。悪夢から醒めたジュウエルは親切な運転手のフリートの慰安を求めた。フリートはジュウエルがヴィカリーと結婚したと聞いて幻滅を感じた。ジュウエルはイゾルド商会と共同で帽子店の経営に従事したが傷ついた心は癒さるべくもなかった。ある日フリートが来訪した時、ヒース未亡人と共に若き燕気取りでヴィカリーがやってきた。さすがに鉄面皮のヴィカリーも遂に前非を悔いて、ジュウエルとの結婚式は正当なものでなかったことを告白した。暗雲は晴れてフリートとジュウエルの恋はかくて果を結んだ。

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