忘れられし妻

解説

「嵐の判決」と同じくパルマー社が製作してエフ・ビー・オー社から発売した映画の1つである。原作はウィル・ラムバート、原作者と「嵐の判決」を監督したデル・アンドリュースとが共同で脚色し、「唖も語る」等と同じくウィリアム・A・サイターが監督した。主役は「ローナ・ドゥーン」出演のマッジ・ベラミーで、新進のワーナー・バクスターが対手である。

1924年製作/アメリカ
原題または英題:His Forgotten Wife

ストーリー

世界大戦に出征したドナルド・アレンは戦死したと報ぜられ、彼の財産は婚約者のコリンヌ・マックリーに譲られた。しかしドナルドは戦死したのではなく、砲弾炸裂の爆音によって記憶力を失ってしまったのであった。彼はジョン・ロルフと呼ばれ、フランスの看護婦スザンヌと結婚し、手を携えてアメリカへ帰って来た。彼等は奇遇にも今はコリンヌの手に移ったドナルドの家に雇われる事になった。コリンヌや下男は直ちに彼がドナルドである事を認めたが、記憶力を失っている彼は何事も以前の事を覚えていなかった。財産管理人のヘンリー判事はジョンがドナルドである事を確信し、彼の為に財産を取戻す手続きをしようとする。これを知ったコリンヌは銀行から有金全部を引き出して逃走を計ったがスザンヌは途中でそれをコリンヌの手から奪った。手術によってドナルドは記憶力を回復したが、不思議や彼は病気中の事件を全部忘れてしまった。すなわち彼にスザンヌという妻のある事をさえ忘れてしまったのであるが、スザンヌが盗人として警官に捕えられようとした危急の場合に彼は全ての記憶を回復し、彼女を連れて逃れた。かくて彼等には幸福の日が来たのであった。

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