我が従兄

解説

1921年7月死んだ世界的テノールの名手エンリコ・カルーソー氏がアートクラフト映画に出演した最初の作品である。対手役カロリナ・ホワイト嬢も有名なオペラのソプラノ唱手である。原作はマーガレット・ターンブル女史で、「黄台風」「島に通う男」等を監督したエドワード・ホセ氏の監督である。劇中ニューヨークのマンハッタン歌劇座が背景に使われている。『ロマンスと歌劇を混じた人間味ある劇筋と、カルーソー氏の功名を極めた表情によって、観客はあるいは笑い、あるいは泣き、充分の満足を味あうであろう。』とニュース誌のハリスン氏は評している。

1918年製作/アメリカ
原題または英題:My Cousin

ストーリー

ニューヨークのイタリア人町に粘土細工で生計を立てるトマソ・ロンゴという貧乏美術家があった。彼は料理店の娘ローザと恋仲であった。彼の競争対手はロムバルディという果物屋で、ロムバルディは金があるので娘の父から贔負にされていた。トマソは大声楽家カロリの従兄であるということを常に誇りとしていた。1日かれはローザを連れてカロリの『バリアッチ』上演を見物に行った。芝居が終わってから2人はある料理店で晩餐を取ったが、席にカロリのいあわせたのを、トマソが自分の従兄と認められなかった。2人は子供の時イタリアで別れたきり逢わなかったのである。ロムバルディはこれを見て、トマソを嘘吐きと罵り、ローザも父から彼と逢うことを禁じられてしまった。トマソは自ら作ったカロリの半身像を携えカロリを訪ねたが、誤解されて追帰されてしまう。しかしカロリはやがて真相を知って自らトマソの室を訪ねるので、トマソは人々の信用を博した。

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