ロモラ

解説

「ホワイト・シスター(1923)」に続くリリアン・ギッシュ、ヘンリー・キング作品で、ジョージ・エリオット女史作の名高い小説からウィル・M・リッチー氏が脚色し、ヘンリー・キング氏がイタリアで監督製作した大史劇である。主役は「ホワイト・シスター(1923)」主演のリリアン・ギッシュ嬢で「嵐の孤児」で共演したドロシー・ギッシュ嬢が共演し、「ホワイト・シスター(1923)」出演のロナルド・コールマン史やウィリアム・パウエル氏が重要な役を演じ、その他イタリア俳優連も出演している。

1924年製作/アメリカ
原題または英題:Romola

ストーリー

15世紀の末イタリアフロレンス共和国でメディチが追われて新政府が樹立された頃のこと。老学者バルド・バルディの一人娘ロモラは青年画家カルロ・ブチュリニの他には男を知らぬ深窓の少女であった。学者バルダッサルレ・カルヴォの養子ティト・メレマは父と共に希臘からの途上海賊に襲われ辛くもフロレンスに逃げて来た。ティトは父の指輪をつけて知名の人々に近付いた。バルディはその業の後継者として嘱目したのを奇貨としティトは更にロモラと結婚すること迄も承諾せしめた。彼の没後ロモラとティトの結婚の際、ようやく海賊の手を逃れて養父バルダッサルレが名乗り出るがティトは赤の他人だといって突出してしまう。ティトは又物売娘テッサも欺いて隠して妻としていた。新政府の統領スピニに推されてティトは8人会議の一員となり次第に実権を己が手中に納めていった。己が政治的野心を満たす資金調達の為めバルディ家の貴重な蔵書をことごとく売り払った。ロモラは始めて夫の心を知り家を棄て巡礼の旅に出る。途でロモラはテッサと相識り共にフロレンスに帰って来る。テッサは親切に介抱した。ティトは己が野心を遂げる障害となるサヴォナロラを除くため苛酷な法を適用して彼に死刑を宣告した。彼は更にスピニも倒さんと計ったが事が露われサヴォナロラ死刑執行の当日ティトは民衆に追われて逃れロモラに会う。彼女はティトも彼の妻であるのに驚いたが優しい彼女はそれを許してティトを逃がしてやる。群集の追跡に進退窮まったティトはアルノ河に飛び込む。それを止めようとしたテッサは溺死した。河下ではい上がったティトは養父に遭遇し養父の恨みの刃に倒されてしまう。嵐は去って身も心も蘇ったロモラは変わらぬ愛をもって迎えてくれるカルロと共に幸福な生活に入った。

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