狼火

解説

「棘の園」「暁の偵察」に次ぐリチャード・バーセルメス主演映画で、レニアー及びヴァージニア・スティーヴ・バートレット合作の小説を「棘の園」「愛の曳綱」と同じくブラッドリー・キングが脚色し、フランク・ロイドが監督した。助演者は「摩天楼の巨人」「その前夜」のメアリー・アスター、「クラック将軍」「特種記事」のマリアン・ニクソン、数年ぶりで映画出演するジェームズ・レニー、「西部の星影(1930)」のフレッド・コーラー、ロバート・エディソン、バーバラ・ベッドフォード、アーサー・ストーン等である。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:The Lash

ストーリー

ドン・フランシスコ・デルフィノはメキシコ・シティー大学に4年の課程を終えて帰って来たが、故郷の悲惨なありさまは思わず彼を暗然たらしめるものがあった。厭政暴逆に耐えかねて故郷の地を捨てるものの数を知らず目のあたり塗炭の苦難に悩む人々を見て健児の血汐は悲憤に沸いた。1500頭の家畜がピーター・ハークネスのもとに送り届ける道すがら、まざまざ見せつけられた暴虐に激怒したフランシスコは家畜を駆り立てて町を占拠する。やがて家畜をハークネスの手もとに届けた彼は暴力を用いて遂にハークネスに現金を支払わした。それから彼は山賊エル・プマとして恐れられるようになった。フランシスコの恋人ロジータ、伯父マリアノ及び妹ドロレスの3人は、フランシスコが山賊エル・プマとして故郷に帰って来ようとは夢にもしらない。マリアノは広大なる牧場を所有していたが、それを横領しようと企てたハークネスはある夜、デルフィナ邸に忍び込んで彼を射って逃げた。役人デイヴィッド・ハワードはこの事件の調査に来てドロレスと相知り、恋仲となった。その頃、帰宅したフランシスコはこの事実を知り、伯父の仇敵への復讐を近い、ロサアンジェルスに到り、酒場においてハークネスを倒した。丘を越えてロサンジェルスを後にしたフランシスコは途中彼を逮捕する役目にあるデイヴィッドに出会ったが、デイヴィッドは恋人の兄を逮捕する気にはなれなかったので、10分間の猶予を与えてこの町を立ち退かした。妹ドロレスの身を彼に託したフランシスコは恋人待つ故郷の地を目指して進んだ。

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