レヴュー結婚
解説
「恋愛行進曲」「踊る人生」のエドワード・サザーランド氏が監督したもので、カレッジ・ヒューマー誌に連載されたチャールズ・ブラケット氏作の物語を「カナリヤ殺人事件」「魔の家(1928)」のフローレンス・ライアソン女史と「群集」(未輸入MGM映画)の脚色者ジョン・V・A・ウィーヴァー氏が共同して台本及び台詞を執筆した。キャメラは「狼の唄」「青春狂想曲」と同じくアレン・G・シーグラー氏が担任している。主要なる役を勤めるは「グリーン家の惨劇」「カナリヤ殺人事件」のウィリアム・パウエル氏、「サンダーボルト(1929)」「空行かば」のフェイ・レイ嬢、「スウィーティー」のヘレン・ケーン嬢、「恋愛行進曲」のスキーツ・ギャラガー氏、「砂丘を越えて」「底抜け騒ぎ」のフィリップス・ホームス氏「ヴァージニアン(1929)」「グリーン家の惨劇」のユージーン・パレット氏等である。
1929年製作/アメリカ
原題または英題:Pointed Heels
ストーリー
コートランド座の持主で富豪の独身者のロバート・コートランドは舞台監督のジョーと共に次回興行のミュージカル・コメディーの舞台稽古に立会っていると、ダンサーの一人でコートランドが少なからず心を惹かれているローラ・ニクソンが結婚することになったといって舞台を退いてしまう。コートランドは淡い悲哀を感ぜずにはいられなかった。ローラが愛する男は金満家の息子で無名の作曲家ドナルド・オグデンであるが、踊り子風情と結婚したというので彼の母親は怒って彼を勘当してしまったので、二人は質素なアパートメントに楽しい家庭を作る。金が貰えなくなってもドナルドは金儲けにならぬ芸術家的なピアノ曲ばかり創作するので、ローラの兄のダッシュとその妻ドットはローラに余り面白い顔を見せない。ダッシュとドットは夫婦でヴォドヴィルに出ている芸人で、ドナルドを金儲けに無頓着な馬鹿だと罵るのであった。コートランドはローラを訪れてドナルドにも合った。そこへダッシャとドットがやって来てコートランドに彼等のレヴューをコートランド座にかけてくてと頼んだ。そのレヴューにはローラも出演することに話が決まった。その舞台稽古中にコートランドはドナルドがローラの舞台での成功を妨げているのだとドナルドに忠告し、一方ローラには彼女がドナルドの音楽の勉強を妨げていること、彼女はドナルドをその母の元に帰し彼に欧州遊学をさせるべきことをそれとなくほのめかした。ローラハそれを愛するものの道と思いその夜ドナルドのもとを去ってコートランドの家にやって来た。そして酔潰れて寝てしまったのでコートランドはドットを呼んで介抱させた。レヴューはコートランドの計らいでダッシュやドットも一生懸命に勤めたので大成功を博した。ドナルドは欧州行きの汽船が夜半に出帆するという晩にコートランド座に来てみた。そして彼が作った唄が一番の当たりであることを知った。ローラもそれに気づきドナルド無しには彼女は生活してゆけないのを知った。そしてコートランドは若い二人を一緒にさせなければならなかった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- A・エドワード・サザーランド
- 脚色
- フローレンス・ライアソン
- ジョン・V・A・ウィーヴァー
- 原作
- チャールズ・ブラケット
- 台詞
- ジョン・V・A・ウィーヴァー
- フローレンス・ライアソン
- 撮影
- アレン・G・シーグラー
- 編集
- Jane Loring