令嬢見学

解説

「脱獄鬼」「女は求む」のジェーン・ワイアットと「晩春」「ソレルとその子」のルイス・ヘイワードが主役を勤める映画でアン・ジョーダン作の小説を「処女散歩」のハーバート・フィールズが「進めオリンピック」のヘンリー・マイヤースと協力脚色し、「ニューヨーク→桑港」「からくり珍裁判」のエドワード・バゼルが監督し、「オペラは踊る」のメリット・B・ガースタッドが撮影したもの。助演は「高飛び成層圏」のナット・ペンドルトン、「幽霊西へ行く」のユージーン・ポーレット、「この三人」のガザリン・ダウセット、「モヒカン族の最後(1936)」のフィリップ・リード、ヴァイオラ・カラハンの面々である。

1936年製作/アメリカ
原題または英題:The Luckiest Girl in the World

ストーリー

大富豪キャンベル・ダンカンの愛娘パットは月収150ドルの保険外交員パーシィ・メイヒュウとの結婚を許してもらえないので、父に散々駄々をこねた。その揚げ句、もし彼女が150ドルで1カ月生計を立て得たならば、結婚を許すということになった。パットは十分自信をもってニューヨークへ出掛けた。そして安下宿のオルソン夫人のもとに泊まるオルソン夫人は浴室と台所とを隣室の人と共同にすることを勧め、経費節約について色々と教えた。パットは安食堂を探しに出かけ、下宿人に後をつけられているのを知り、その男を警官に渡した。ところがそれは父が依頼した保護役の私立探偵デューガンだった。翌朝、パットは浴室へ出掛けると、共同者トニー・マックレランが彼女の浴室独占を攻撃するので、大争いとなった。彼女はまた台所でトニイが朝食の準備をしているのを見て、ここでも衝突を演じた。しかし、トニイが1歩譲って親切を示したので、その返礼に彼女は料理店から食料を取り寄せて、トニイを晩餐に招いた。こうしてパットとトニイは仲良くなったので彼女は2人で月150ドルで生計が立って行くかどうかと彼に尋ねた。彼女を愛し始めていたトニイは自分は月200ドルだと答える。そしてパットの結婚相手が他にあることを知り、深く失望した。しかし彼らは仲良しの生活を続けた。その内にトニイはパットが大富豪の娘であることを知って驚いた。やがてパットは実家へ呼び返された。帰宅してみると、彼女の結婚相手のバーシィは他の娘と結婚してしまっていた。それは彼女には寧ろ喜びであった。パットはニューヨークへ引き返し、月200ドルの生活法は心得ていると、トニイに告げたのである。

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