ルスの冒険
解説
「赤環」「覆面の呪」「幽霊騎手」「虎の足跡」主演のルス・ローランド嬢主演の連続活劇で、「カスリンの冒険」「幽霊騎手」「虎の足跡」の原作者ギルスン・ウィレッツ氏が、ローランド嬢の原作から脚色したものである。嬢の対手ハーバート・ヘイス氏は「手術前」に出演した、其他セダー・バラ嬢、メイ・アリスン嬢、メリー・マイルス・ミンター嬢等の対手を永く演じた事がある。悪役のトーマス・G・リンガム氏はカレムに永く居たが、近くは「赤手袋」や「深夜の人」にも出演した。
1920年製作/アメリカ
原題または英題:The Adventure of Ruth
ストーリー
富豪ダニエル・ロビンの娘ルスは贅沢には暮して居るが、彼女の家庭の空気は冷かであった。父は広大な邸宅に下男のウェイマンを対手として浮世離れた生活をして居る男。然し彼の前身は不明であった。彼は常に「13人組」と呼ばれた悪漢団を恐れて居た。嘗て彼等の秘密を計らず知った彼は、一時は13人組の1人であったが、今は彼等を離れて暫く静かな日が続いて居るのである。一夜ダニエルは机上に黒縁のカードに印してある13人組の脅迫状を発見して恐怖に打たれた。何故ならその脅迫状は団長の「猟犬」と渾名のあるラ・ファージの命令で悪事を働くのを拒絶した為殺害するぞと云う意味だからである。下僕のウェイマンはダニエルに若し彼に万一の事があった際は娘ルスを護って13人組へ復習する事を誓つた。ウェイマンが室を出ると直ちにラ・ファルジの放った弾丸飛来ってダニエルを倒したた。死ぬ際にダニエルは娘ルスを枕頭に招き13人組との関係を告白し、今後彼女のなすべき道を示して絶命した。ルスは其後秘密の手から13の鍵と、それに附属する手紙とを一つ宛受取る。それによって彼女は13人組の悪計を挫き、彼女の素性を包む孔雀の扇子を守り、従兄ポール・ブライトンや、恋人のボッブ・ライトの救けを得て凶悪な悪漢団を向うに廻して華々しい冒険が展げられて行く。
スタッフ・キャスト
- 脚色
- ギルスン・ウィレッツ
- 原案
- ルス・ローランド