リンダ

解説

「人類の破滅」「ブロークン・ロー」に主演したウォレス・リード夫人が監督製作した映画で、マーガレット・プレスコット・モンタギュ女史の原作をマキシーン・アルトン女史とフランク・オコナー氏とが改作、ウィルフレッド・ノイ氏が脚色した。出演者は「ラモナ(1927)」「ある男の一生」のワーナー・バクスター氏、「愛馬の巧名」「拳骨先生」のヘレン・フォスター嬢、「赤い鳩」「ボー・ジェスト(1927)」のノア・ビアリー氏等で、ミッチェル・ルイス氏、ベス・フラワース嬢が助演している。

1929年製作/アメリカ
原題または英題:Linda

ストーリー

フリーダム・リッジというある山奥にスティルウォーターという樵夫の一家があったが貧乏者の子沢山でその上に妻は病身だったので余り平和な生活は出来なかった。しかし長女のリンダは美しい乙女で気質も優しかった。この山奥に毎夏避暑に来るアネット・ウィットモアという娘はリンダの優しさに惚込んである時彼女を町へ連れて行こうと申し出たが、リンダは病身の母親の手伝いをしなければならないので行きたくても行けなかった。ところがウィットモアの別荘から少し離れたある製材所の持ち主アームストロング・デッカーという男が年甲斐もなくリンダを見染めて無理に彼女を貰って妻とした。夫婦となっては親子ほど年の違うリンダは良人に対して真の愛を愛することは出来なかった。それは彼女が以前逢った医者ポール・ランドールに憧れているためもあった。しかしデッカーの愛と親切とはいつかリンダに感謝と尊敬の念を起させずにはいなかった。ところが数個月経ったある日のこと見知らぬ女が一人男児を連れてやって来て自らデッカー夫人と名乗ってデッカーの留守中そのまま座り込んでしまった。リンダはやむなく家出をして遠い知人の家に身を隠したが翌年彼女はデッカーの子を産んだ。リンダは子供を自分が慕っているランドール医師みたいな立派な人間にしたいと考え、母としての知識を得るためアネット・ウィットモアを頼って町を出た。そして学校に入り教育を受けることが出来、またランドール医師にも廻り逢い愛し合う仲となった。その頃材木の下敷となって大病をしたデッカーから彼女に逢いたいと手紙が来たのでリンダは子供を連れてデッカーの許へ帰ったが、デッカーは間もなく死んだので、リンダは厚く弔い、遺児を伴って町へ赴き、真の恋人ポール・ランドールと結婚した。

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