緑樹の下に

解説

ヘンリー・エスモンド氏原作の舞台劇で1908年始めて紐育で公演されたもの。之を「硝子の家」「操り人形」等の監督者エミール・ショータール氏が監督して撮影する人情劇である。主役は「沙漠の人影」「名花薔薇」「嘘言」等で紹介されたエルシー・ファーガソン嬢と、「愛人の面影」でノーマ・タルマッジ嬢の対手をしたユージーン・オブライエン氏の共演である。

1918年製作/アメリカ
原題または英題:Under the Greenwood Tree

ストーリー

金持ちの娘メリー・ハミルトンは煩さい社交界の作法に厭になり、書記のペッギーと共にジプシーの荷車を手に入れ、その車に起伏してニウ・フォレストにジプシーその儘の生活を送る事に成った。彼女に荷車を売ったジプシーは彼女が金を持って居る事を知って余計の金を強制したが、メリーに拳銃で追却けられ、復習を企んで其場を去った。メリーを恋慕うケンネス・グラハム卿は彼女を追って此処へ来り、矢張りジプシーの生活を始めた。彼女の車を止めた土地の所有主ジャック・ハッートンはジプシーを全部追立てやろうとする。ケンネスは捕縛されて投獄されたが、ハットンはメリーだけは追立てなかった。二人は始めて相見た時から互に愛を感じたのである。ケンネスを恋して居るペッギーは彼を助けに行った。その間にメリーはジプシーの一団に襲われ、救助に来たハットンも打倒されたが、馳付けて来たペッギーとケンネスの力でジプシーは逃れ去る。メリーはハットンを夜通し看護したが、輝く暁と共に正気に帰ったハットンは自分と結婚する様に申込み、メリーの真の素性を知って却って驚いた。ペッギーはケンネスを得、メリーはハットンを得て四人のローマンスは終りを告げたのである。

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