劇場公開日 1952年4月24日

夜歩く男のレビュー・感想・評価

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3.5夜歩く男

2026年1月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

いやあ、アルフレッド・ワーカー監督作品ってことですが・・・これって完全にアンソニー・マン監督作品のフィルム・ノワールじゃないですか、間違いなく!
「T-Men (Tメン) ('47)」、「Raw Deal (ひどい仕打ち) ('48)」にソックリなのだ。もちろん撮影監督は両作品と同じジョン・オルトンです。
もう全編がオルトン・タッチの真の闇に満ちていて、しかも当然の如く、「90%の闇の中に、常に一方向だけから10%の強烈な光が差して来るショット」の連続なのだ。
これはジョセフ・H・ルイス監督の傑作B級フィルム・ノワール「暴力団 ('55)」で観たあの画面作りと同じではないか。
この特異な照明効果に併せて、大半は強烈な仰角アングルで絶えず天井が画面に映し出されている異様さだ。
超低予算のロケとセットでは無い実際の家屋の室内で撮ったとしか思えないシーンばかりなのに、何故これほどまでに緊張感に溢れた奥行きのある画になるのだろうか?
やはりアメリカ映画史上に残る魔術師の名が相応しい名撮影監督だ。
さて内容の方も、前半がナレーション仕立てで進行する典型的なセミ・ドキュメンタリー・タッチのフィルム・ノワールなんですが、僅か79分の上映時間の中で、無駄無くピリッと纏められており、実に見事だ。
巻頭、5分後には夜のロサンゼルスである警官が殺害され、一瞬にして観客に犯人が提示される。ロス警察を挙げての一大捜査が開始され、以後は警察側と知的で大胆且つ凶悪だが、同時に繊細な小心者でもある犯人(リチャード・ベースハート)との駆引きを緊張感を維持しつつ見せてくれる。
大都市ロサンゼルスの舗道に対して、網の目の如く張り巡らされた無数の地下道。これを巧妙に利用した犯罪者と追う警察側との死闘が3次元的な(アンソニー・マン的な)スペクタクルへと昇華していく。
ラストは「第三の男 ('49)」の逆光の地下道シーンを彷彿とさせると言うか、それよりも遥かにパワーアップされた地下道でのクライマックスになるのだ。地下道を流れる水の流れ、滴り落ちる無数の雫が魔術師ジョン・オルトンによる強烈な逆光の照明に照らされ、巨大な影とのコントラストを形造り、観た者にとって決して忘れられない印象的なラストシーンに至るのだ。

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ナオイリ

4.5古い映画だが、おもしろい。

2022年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

少しずつ犯人が追い詰められていく様子がドキュメンタリータッチに描写され、興味深い。
昔のアメリカの雰囲気やアメ車がいい味を出していて、上質なフィルムノワールに仕上がっている。
最後の下水道での銃撃戦は見もの。短い映画ですがとっても楽しめました。

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