四つの恋愛

解説

「小都会の女」「運河のそよ風」のジャネット・ゲイナー、「ラモナ(1936)」「愛の花篭」のローレッタ。ヤング、「ムーラン・ルージュ」「ある夜の特ダネ」のコンスタンス・ベネットが主演する映画で、「黒い瞳」「みどりの園」のシモーヌ・シモンが共演する。原作はラディスラウス・ブス・フェケテ作の戯曲で、「結婚設計図」「男子牽制」のエドワード・H・グリフィスが監督に当たり「真夏の夜の夢」のハル・モーアが撮影した。助演は「ラモナ(1936)」のドン・アメチ、「母の素顔」のポール・ルーカス、新人タイロン・パワー・ジュニア、「恋のナポリ」のアラン・モーブレイ、英国から招かれたウイルフレッド・ロウスン、「二国旗の下に」のエドワード・ブロムバーグ、「小公子」のヴァジニア・フィールド等である。

1936年製作/アメリカ
原題または英題:Ladies in Love

ストーリー

ハンガリーの首都ブダペストでの話である。マルタは落ちぶれた男爵令嬢で、街頭でネクタイを瓜、一日一回若い医師ルーディ・イムレの実験用家兎に餌をやりに行くのが仕事である。イムレは開業はしているが患者が来ないのでマルタに日当を払うことも出来ない。マルタは知り合いのコーラス・ガールのスージーとアパートを共同で借りる。共同借主はも一人いる。スージーの友達で婦人服屋のマネキン・ガールのヨリである。ヨリは結婚するなら金持ちの良人を持って贅沢をしたい、と願っている女。マルタは愛し合った良い夫と良い家庭と子供を持ちたい、と望んでいる。スージーは男のことなんかにわづらうこと無しに婦人帽子店を経営したい、と思っている。ヨリには金持のベン・ホルヴァトは恋を捧げているが、彼女は嫁探しに南米から帰郷中の鉱山技師ジョン・バルタの方が好きである。好きだが南米に行くのは嫌なのだ。スージーはホルヴァトの夜会で、若い伯爵カール・ランゲに会って一目惚れテシマウ。伯爵もスージーを愛する。マルタはルーディと愛し合っているが、口論の揚げ句絶縁して、魔術師サンドールの召使となる。サンドールは彼女が自分を恋している、と早合点する。ヨリがバルタと結婚する気になった時、バルタを訪ねてフランスから彼の従妹に当たる女学生のマリーがやってきたので、告白せずに別れる。伯爵は婚約の令嬢ヘレナといよいよ結婚と決まった。スージーは真剣に彼を愛していただけに失望落胆してしまう。バルタは休暇の日限も終わったので南米へ帰らねばばらぬ。彼が今晩の汽車でブダペストを立つという日、ヨリは思い切って南米へでもついて行く、と言おうとすると、マリーが出て来てヨリは何も言えなくなる。バルタはマリーが自分を愛していることを知り、彼女と共に南米へ立つことを決める。伯爵の結婚式はちょうどその日だった。スージーはその式を見物に行って、帰ってくると睡眠自殺しようと準備する。そのコップを誤ってマルタが飲んだ。驚いたスージーはルーディを呼んで手当てを頼む。ヨリは停車場へバルタを見送りに行き落胆してしまうがホルヴァトが慰めてくれた。そしていよいよ彼と結婚することを決心する。マルタもルーディの介抱で仲直りが出来、結婚することとなる。スージーはヨリの出資で婦人帽子店を開くことと決まった。三人とも望みが叶ったわけである。そして共同のアパートを三人は引き払ったのである。

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