有名なフェアー夫人

解説

ジェームズ・フォーブス原作の舞台劇を、フランセス・マリオンが脚色し「地と砂」「三銃士(1921)」等を監督したフレッド・ニブロが監督した。「死霊と戦う女」「白銀の群」等出演のマートル・ステッドマン、「影に怖えて」「結婚愛」等に出演のマーゲリット・ド・ラ・モット、「幸福の扇」出演のハントリー・ゴードン、「若人よ永遠に」等出演のカレン・ランディス、「最後の一瞬」等出演のカーメル・マイアース等共演という良い役割である。

1923年製作/アメリカ
原題または英題:The Famous Mrs. Fair

ストーリー

世界戦争の際フェアー夫人は看護婦としてフランスに渡り勲章を授けられて帰郷したが、街の人々は盛大な歓迎を夫人に捧げた。そして講演旅行をするように勤められたので、一家の主婦たる天職を捨てて夫人はアメリカ中を講演して歩くことになった。妻がこのようにして家に居らぬので、夫のジェフリーは子供達と共にホテルに住をしたが、淋しさに耐え兼ねアンジーという情婦に迷わされるようになった。息子のアランは父を真似て家を外に遊び歩くので、娘シルヴィアは乙女心の淋しさから、よからぬ男達に取りまかれて華やかな日を送ることに愉快を感じるようになった。夫人が家に帰ってきた時、シルヴィアはダドリーという男と駆け落ちしたところであったが兄のアランは2人を負って危ういところで妹を救った。夫人は自分が家を外にしていたためにそうした結果になったことを初めて悟って、夫と子供達の前にその過ちを謝ったのであった。かくて一家は幸福に帰る。

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