勇者カイヤム

劇場公開日:

解説

「異教徒の旗印」のバリー・リンドンの脚本を「巨象の道」のウィリアム・ディーターレが監督したスペクタクル史劇。撮影監督は「叛逆者の群れ」のアーネスト・ラズロ、音楽は「八十日間世界一周」のヴィクター・ヤング。主演は「怒りの刃」のコーネル・ワイルド、「日のあたる島」のマイケル・レニー、「やさしく愛して」のデブラ・パジェット、「裸の天使」のジョン・デレク、「エデンの東」のレイモンド・マッシー、「インカ帝国の秘宝」のイマ・スマックなど。そのほか「脱獄囚」のマギー・ヘイス、「燃える幌馬車」のジョーン・テイラーなどが助演する。

1956年製作/アメリカ
原題または英題:Omar Khayyam
配給:パラマウント
劇場公開日:1957年10月20日

ストーリー

11世紀のペルシャ帝国--詩人であり天文学者としても知られるオーマー・カイヤム(コーネル・ワイルド)にはシャライン(ボブロ・パジェット)という相愛の恋人がいたが、絶大な勢力を振るう王(レイモンド・マッシー)に、その第4王妃として奪われた。が、カイヤムは親友サバ(マイケル・レニー)と、今は首席大臣になっている、これも親友のニザム(S・キャボット)との約束--誰か1人が地位を得たら互いに助け合おうという、かつての盟約を想い出し、王に使える決心をした。その頃、秘かに王へ反旗を翻す暗殺団がありニザムの頭を悩ませていた。そんな時だけに、ニザムは喜んで有能なカイヤムを王に引合わせた。王は2人の王子、アーマッドとマリク(ジョン・デレク)を従え、カイヤムを引見した。アーマッドは第1王妃ザラダの子で、聡明なマリクを事あらば陥れようとしていた。王はカイヤムの才能を認め宮内長官に任命暦の改訂を命じた。サバも内大臣に任命された。シャラインを失ったカイヤムに同情、ニザムが美しい奴隷娘ヤッファ(ジョーン・テイラー)を彼に紹介したが、その頃暗殺団が活躍を始め王弟が殺された。その上、ビザンテインの大軍が国境に迫ったという情報が伝えられ王はマリク王子を連れ遠征の途についた。カイヤム、サバ、ニザムの3人は、王から暗殺団蜂起に対する防衛の別命を受け、首都に留まった。そんなある日、カイヤムはヤッファの手引でどうしても見つからなかった暗殺団の本拠を知り、そこ、アラムートの岩窟にザムと一緒に出かけ、ここで意外にも王妃ザラダとサバの2人に出会った。サバは暗殺団の首領であり、アーマッド王子と組んで天下を乗取ろうと企てていたのだ。彼はニザムを毒殺したが、最後の友情からカイヤムだけは殺せず岩窟から去らせた。やがて、敵を撃滅した王とマリク王子が帰ってきた。2人は、カイヤムの助けでアラムートと岩窟を攻撃した。が戦闘の最中、危険に瀕したカイヤムを救ったヤッファは遂に命を落とした。そして王も戦いで受けた傷がもとで死に、王位はマリクが継いだ。カイヤムとシャラインは再び結ばれ新しい暦をも完成した。

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