狼たちの午後のレビュー・感想・評価
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とりあえずサスペンスではない
サスペンスって言ったの誰?ふつうにヒューマンドラマ
見ていてかわいそうになるほど。
悪くないんだけどいかんせん長い、配偶者の精神病だ手術だってくだりはいらん。激しい眠気に襲われた。実話ベースだから入れざるを得なかったのかな?
バスが来たところあたりからは終わり方すごくよかった。キュっとすれば1時間半で緩急ついた良い映画になりそう。
犯人グループが間が抜けてるというか、いい人なんだか悪い奴なんだか分...
犯人グループが間が抜けてるというか、いい人なんだか悪い奴なんだか分からないところが逆にリアルなのかな。若き日のアルパチーノが観れて良かったです。
汗ばむ70年代を象徴するような映画
スチール写真で見てた印象とはかなり違った内容だった。原題は「Dog Day Afternoon」(盛夏の午後)。
アル・パチーノの妙にリアリティのある演技。ジョン・カザールのそこに居るだけというような存在感。(あの眼光なら派手なことしそうだがしない)
70年代の米国を象徴する要素多数。シドニー・ルメット監督の演出はソリッド。素材の味だけでシンプルに仕上げた感。テーマを投げかけ答えを観客に問うタイプの映画かな。
Dog day afternoon
盛夏の午後に何が起きたか?実話だったのですね。若きアルパチーノの名演振りに時代を超えた凄さを感じます。ちなみに、「午前10時の映画祭」は2019年が最後です。こうした名作を大スクリーンで見られる機会が少なくなるのが残念です。
真夏の熱演
銀行の中で繰り広げる犯人と人質の駆け引きに引き込まれる。原題は真夏を意味する言葉であり汗だくの熱演がヒシヒシと伝わってきた。銀行内のシーンが多く地味な作品ではあるが見応えがあり満足度は高い。
(午前十時の映画祭にて鑑賞)
2019-40
臨場感
午前十時の映画祭にて。過去にビデオ鑑賞済み。
観終わっても、何ら特別な感情が沸いてこないのが不思議。当時の世相の中では受けたんでしょうけど、普遍的なメッセージが無いと、こんなもんなのかもしれないと、鑑賞翌日に思ってます。いや、俺、昔見て感動したセルピコとか、見に行くのが怖くなって来た。
ちなみに映画の中では「ストックホルム症候群」が現れます。映画には直接関係ありませんが、メディアを通じて広がっている、この言葉の説明は、ほぼ正しくありません。
(メディアが良く使う解釈) 誘拐事件や監禁事件などの被害者が、犯人と長い時間を共にすることにより、犯人に過度の連帯感や好意的な感情を抱く現象。
(正) 誘拐事件や監禁事件などの犯罪被害者についての臨床において、被害者が生存戦略として犯人との間に心理的なつながりを築くことをいう。
「臨床」と言う表現は判りにくいかと思いますが、要するに「監禁されている最中の心理を精神医学の立場から分析する」と言うことです。ともにWikipediaの日本語ページからの引用です。
演説シーンが好き。
実際にあった事件を元にしているため、どんでん返しや派手なシーンはないですが、当時の警官や権力への不信感が市民の反応からリアルに伝わってくる。社会派な作品です。
アッティカ刑務所の暴動はこの映画で初めて知りました。権力は正しく使われなければならないですね。
冒頭はコメディかと思うくらい計画倒れの銀行強盗から始まるのですが、警察に大げさなくらい包囲されてから緊迫感が増す。
ストックホルム症候群なのか、主人公ソニーの人柄ゆえにか、人質はリラックスした様子を見せたりするのですが、一歩間違えば恐ろしい事態になることもありうるのが怖い。
特にサルの終始不安定な様子が不安を煽ります。
アルパチーノ格好いいですね。演説で市民を煽るシーンが良かった。大きな目が印象に残ります。
実話
だという。
隙だらけの銀行強盗、なのに脱出も反撃も試みない人質と有効な手を講じ得ず攻めあぐねる警察に辟易するグダグダな前半。実話なのにリアリティを感じない(笑)映画・ドラマの颯爽とした強盗対警察に慣れすぎているのだろうか。
たしかに病人をいたわる人情のある犯人ではあるが、人質とのあいだをつなぐこれといった場面もない。が、実話と言われたらしかたない。
緊張感があるようなないようなよくわからない展開。早く終わってくれと途中思ったが後半はなぜかがぜん惹き込まれるので見て損はない(と思う)。
これから結婚する男女は、主人公ソニーの妻(女性の方)を見て、ああいうふうにならないようにお互いに気をつけた方がよいと思います。
ネットで視聴(英語字幕)
昔、「狼たちの午後」を映画館で見て、強烈な印象を受けたのだが、今見直してみても、非常に面白い。
追い詰められたアル・パチーノのコミカルで神経症的な孤軍奮闘と、ジョン・カザールの不気味な存在感は色褪せない。
「妻」登場のどんでん返しは、爆笑もの。
ただ、今回もっとも印象に残ったのは、実際の妻との電話での会話シーン。
これは凄い。
まだ結婚していない男性に言いたいのだが、実際は、ああいうもんなんです。
いつもとはいいませんがね。
結婚しようという女性も、あのシーンを見て、学んでもらいたい。
いくら境遇が変わっても、ああいうふうにならないように。
切に願いたい。
まあ、結婚が悪いわけではなく、貧乏が悪いんですが。
●映画の英語
非常に分かりやすい。
英語字幕で見ているのが気にならないほどでした。
暴力で病んでるねアメリカ人って
キチガイなアメリカ人が銀行強盗してギャーギャー騒いで。
イタリア系移民を小馬鹿にして作ってる感じ。アルパチーノがドンパチ。ラリってるのか?
ともかく暴力万歳西部劇の現代版。ボニー&クライドの病んでる版かな。
この手のキチガイ暴力映画は嫌い。まだパチーノのスカーフェイスってマフィア映画の方がまだ好きかな。
山あり谷あり
この閉じられた設定で二時間どう持たせるのかと思ったが、山あり谷ありのストーリーで、最後までみせられる。ソニーの犯行の動機は、男の恋人の性転換手術費用捻出だった。ラストは相棒サルが殺され、ソニーも捕まる。
幼稚な銀行強盗がマスコミや群衆の力を得て、警察の立場が悪くなっていく様が面白く恐ろしい。そこにゲイ団体もからみ、事態はいっそうややこしくなる。アル・パチーノが熱演。
確実にニューシネマ
はてさて、1957年に『十二人の怒れる男』を撮った監督が、約20年後には純然たるニューシネマを撮っているって、考えてみると不思議なものですね。密室劇と汗というモチーフは同じだし、社会派的なテーマも変わってないですが、明らかに映画に求めるものが違っているという印象があります。結末のカタルシスの有無といった問題ではなくて、画面に収まる人物の捉え方が本質的に変わっているような気がします。こうまで変わるものか、ということに、時代の勢いを感じさせます。
大好きアル・パチーノの演技は置いておくとして、私が印象に残ったのは、人質として囚われている女性行員たちでした。彼女たちが銀行内で笑ったり、踊ったりしているのを観ていると、果たしてこんなにもその存在が不安定な女性たちがいただろうか、と不思議と見入ってしまっていました。こういう女性の存在も、ニューシネマ独特なのかもしれないな、とか感じましたです。
狼というより犬です
1975年アメリカ映画。124分。今年33本目の作品。シドニー・ルメット監督が実際にNYであった銀行強盗を描いた作品で、主演は若かりしアル・パチーノ。
内容は;
1,三人の男が昼下がりに銀行強盗を実行する。
2,その内の一人は怖じ気ついて逃亡、二人で続行するが手際が悪く、逃亡前に警察とテレビ局に包囲される。
3,二人は人質を縦に、海外に逃亡する手配を警察に要求する。
銀行強盗ものの作品ではお馴染みの展開です。では、何がこのようなお馴染みの展開に異色を与えているかというと、銀行強盗をした二人がまったくのド素人で、しかも非情になりきれないところ。
さらに物語が展開していくに従って、社会派ルメット監督が焦点を当てているのがメディア化した世の中の脅威であることが伝わってきます。
これは今から30年以上前に作られた作品。この点を踏まえて観ると、メディアの媒体は違えど今の時代は30年前と人間の性質はやはり大して変わっていないのだな、くらいのことは思いました。
ルメット監督の作品を観るといつも感じるのですが、他の作品で劇的に描かれているドラマというのは実はそれほど劇的ではなく、実際はもっと平凡なのであろうという「凡庸さ」。そして、その凡庸さが息苦しく、ある意味怖い。毎度のようにこの人の映画は、結末後に心を無重力空間に置き去りにしてくる。
滑舌さこそがこの監督さんが対象とする敵なのかも知れません。
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