屋根から来た男

解説

「タキシー十三号」「マイク」「桃色女白浪」等と同じくマーシャル・ニーラン氏が監督したもので、ルイス・エー・サレッキー氏の原作を「紅白乱舞」のダブリュウ・スコット・ダーリング氏が脚色した。主役は「相縁奇縁」「恋愛保険」のトム・ムーア氏の西部劇などに出演していたシーナ・オウエン嬢で、アルバート・ロスコー氏チャールズ・メイソン氏等が助演している。カメラは「かぼちゃ野郎」のフィリップ・タニュラ氏が担任している。

1928年製作/アメリカ
原題または英題:His Last Haul

ストーリー

ニューヨークの暗黒街に巣喰って悪事を働いているジョー・ハモンドは未だ一度もどじを踏んだことが無く刑務所に入ったことはない強か者だったが、ある夜ヘスター街の宝石店を襲った時捕まりそうになったので逃げ廻って救世軍に加わり太鼓をたたいて神の声を挙げて警官を煙にまいた。ジョーはブランシュと呼ばれている女士官に心を惹かされ、彼女を誘惑しようと試みたが彼女は却ってジョーを改悛させ神の僕にさせようと努力した。ジョーは警察の監視が厳しいのとブランシュが思い切れないので毎晩救世軍の説教場へ通った。そして彼女の聖い心に深く動かされてある夜のことジョーは彼女に結婚を申込んだ。しかしブランシュは結婚は出来ないと断ったので落胆してジョーは立去った。そのあとへ1人の悪漢がやって来てブランシュに手がまわったから逃げろと知らせた。彼女はボストンで金髪のローズ・ベンソンという名うての女賊だった。ジョーは足がついてヘスター街の1件がばれたので高飛びしようと思い、救世軍にブランシュを訪ねて来たが彼女はまるで姿を現さないとのことだった。そして逃げまわった揚句遂に捕えられて警察署に引張られて来ると、2人は互いに許し合い、刑期が済んだら結婚しようと堅く約束した。

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