野球時代

解説

「恋愛行進曲」「凸凹サーカスの巻」と同じくエドワード・サザーランド氏が監督したもので、リング・ラードナー氏とジョージ・M・コーハン氏との合作喜劇をパトリック・J・カーニー氏とウォルトン・バッタフィールド氏とが改作し「カナリヤ殺人事件」「魔の家(1928)」のフローレンス・ライアソン女史が脚色した。出演者は「都会の幻想」「虎御前」のイブリン・プレント嬢、「恋愛行進曲」「ダミー」のジャック・オーキー氏、「恋愛行進曲」「女相場ドル相場」のリチャード・スキーツ・ギャラハー氏を始め、「愛欲の人魚」「三人水兵恋行脚」のグエン・リン嬢、「狂言成金」のサム・ハーディ氏、「乙女よ純なれ」のアーサー・ハウスマン氏等で、カメラは「コンサート」「レッドスキン」のエドワード・クロンジェガー氏が担任している。

1929年製作/アメリカ
原題または英題:Fast Company

ストーリー

エルマー・ケーンはある小さい町で人気者の野球選手でホームランを打つのが得意だった。有望なプレイヤーを探し、ニューヨークヤンキー野球団から派遣されているバート・ウェードはエルマーに眼をつけ、この町に巡業に来ている知り合いの女優イブリン・コーリーにエルマー口説きの応援を依頼した。イブリンに一目惚れしたエルマーは2つ返事で承諾しヤンキー軍に加った。エルマーの成績が良いので監督デーブ・ウォーカーは喜んだがしばらくすると当たり屋のエルマーがスランプに陥った。それはイブリンがえるまーと約束していた手紙を一向寄越さないためであると知ったバートは秘かにあまったるいラブ・レターを書いてはイブリンの署名をしてエルマーに送った。有頂天になったエルマーはすごい当たりでお陰でヤンキー軍は楽にペナントを獲得しいよいよ世界選手権試合にピッツバーグ軍と対戦することになった。そして両軍共に3勝3敗して人気はいやが上にも沸騰した。決戦試合の前腕イブリンと彼女の友人で同じく女優のロージー・ラクレルクとが催した夜会にエルマーはバアートとともに出席し、例の手紙の話をしてイブリンに感謝した。イブリンはただちにラブレターはバートの計略と看破したが、エルマーの純な気持ちに動かされ彼に非常な好意を示した。バートはそれを見て嫉妬し遂にラブレターの一件をばらしてエルマーに幻滅をかんじさせた。その結果エルマーは翌日の決勝戦では少しも当らず守備では失策を演じてヤンキー軍に敗色が見えた。バートは堪らなくなってイブリンにすべてを告白しエルマーに勇気をつけてくれと頼んだ。エルマーに愛を感じ始めたイブリンは交替の時にエルマーに愛を囁いた。良い気持ちになったエルマーは痛快な本塁打をかっ飛ばし味方を勝利に導いた。

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