モンタナの月
解説
「若殿頑張る」「踊る娘達」のジョーン・クローフォード主演映画で、「俺は渡り鳥」と同じくシルヴィア・サルバーグとフランク・バトラーがストーリー並びに撮影台本を執筆し、「カナリヤ殺人事件」「導火線」のマルコム・セント・クレアが監督し、「恋多き女」「接吻」のウィリアム・ダニエルスが撮影した。助演者は「恋多き女」のジョン・マック・ブラウン、「キートンの結婚狂」ドロシー・セバスチャン、「死線に踊る」のリカルド・コルテス、ベニー・ルービン、クリフ・エドワーズなど
1930年製作/アメリカ
原題または英題:Montana Moon
ストーリー
北アメリカモンタナ州に広大な牧場を持つプレスコットの娘ジョーンはしょせん社交界の交際に倦怠したのと、もうひとつは妹エリザベスの許婚のジェフが道ならぬ恋をしかけるのに腹を立て、一夜父親の買い切った列車から抜け出した。あてもなくモンタナの荒野を彷徨している中に彼女は、ラリーという牧童に出会う。生白い社交界のニヤケ男を見飽きたジョーンにとっては野性の男ラリーは一目惚れするに十分な男性美を具備していた。月夜の荒野を背景としてロマンティックな結婚式が挙行される。そしてジョーンは花婿ラリーと一緒に得々と血親の別荘へ帰って来た。社交界の連中はこのとっぴな結婚に肝をつぶしたがジョーンに理解ある父親は内心喜んでいる。ところが肝心のジョーンは陽気なジャズ仲間に取り巻かれて日を過ごすうち、いつの間にか昔の享楽癖が出てラリーと口論することがたびたびとなった。その口論が高潮に達した一夜、ラリーは宴会の席で例のジェフを殴りつけてしまった。これで談判破裂してジョーンはラリーと別れ社交界の取り巻き連と一緒に貸切列車でニューヨークに立つことになる。一行の乗った列車が停車場を離れると間もなく、覆面のメキシコ人の鬼賊の一団によって列車はホールドアップされ、ジョーンは拉し去られた。覆面をとった鬼賊はラリーだった。ジョーンは再びこの強い男の腕に抱かれたことを喜んだ。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マルコム・セント・クレア
- 脚本
- シルビア・サルバーグ
- フランク・バトラー
- 原作
- シルビア・サルバーグ
- フランク・バトラー
- 台詞
- ジョー・ファーナム
- 撮影
- ウィリアム・H・ダニエルズ
- 編集
- カール・ピアソン